〈コラム〉H―1Bビザ最新情報

0

発給枠について

米国市民権・移民業務局(USCIS)は、2015年10月1日に始まり16年9月30日に終了する米国政府の2016年度(FY16)に向けて、新しいH―1Bビザの申請の受領を15年4月1日に開始しました。H―1Bビザの申請の受領期間は5日間で、15年4月7日の火曜日にその期間は終了しました。
USCISは23万3000件の申請書が受領されたと発表しています。最初に選ばれる2万件の米国の修士号のケースは、その後にランダムに選出される6万5000件の発給枠の対象外になり、発給件数は合計8万5000件となります。USCISは4月13日の月曜日に、コンピューターによるランダムな選出を行い、処理に向けて受領されるケースを決定しました。USCISはさらに、選出されたプレミアムの処理のケースは、5月初めまで処理を開始しないと発表しました。
選出され、承認されたケースのH―1Bビザの開始日は、15年10月1日になります。

F―1ビザからH―1Bビザへステータスの変更を行う学生についてF―1ビザのステータスで1年間のオプショナル・プラクティカル・トレーニング(OPT)を利用している学生の方は、15年4月1日から同年9月30日までの間、特別な「キャップ・ギャップ」の保護を受けることができます。
2種類の典型的なOPTのケースがあります
学生のOPTが4月1日以降、そして10月1日以前に失効し、そのケースが抽選によって選ばれた場合には、規則によってそのOPTの期間は自動的に15年9月30日まで延長されることになります。そのケースが10月1日までにH―1Bビザのステータスを承認されることが前提になります(残念ながら必ずしもすべてのケースがそうなるわけではありません。というのも、多くの申請は追加のエビデンスが求められることになり(RFE)、H―1Bビザの承認はしばしば10月1日以降になることがあります)。
OPTが4月1日以前に失効し、4月1日時点でまだ60日間のグレース・ピリオドの間にある(そして「ステータス変更」の申請が行われている)F―1ビザの学生の方は、F―1ビザのステータスが自動的に延長されますが、OPTの労働許可は延長されません。従って、これに該当する学生の方は、H―1Bビザの申請についての最終判断を受けとるまで米国内に滞在することができます。しかしながら、15年10月1日にH―1Bビザにステータスが変更になるまで働くことはできません。
両方のOPTの状況で、H―1Bビザが承認されれば、H―1Bビザにステータスが変更される10月1日まで米国内に滞在することができます。H―1Bビザのケースが却下されるか、あるいは撤回された場合には、その却下あるいは撤回から10日後にOPTのステータスは終了し、却下あるいは撤回から60日後にグレース・ピリオドは終了します。
学生の方は、キャップ・ギャップの延長を得るために、申請を行ったりフィーを支払ったりする必要はありません。延長は無料で自動的に認可されます。必要であれば、学校の事務局からF―1ビザのキャップ・ギャップの延長を示すI― 20を得ることができます。抽選でH―1Bビザのケースが選ばれなかった学生の方は、OPTの追加的な延長を得ることはできません。
15-04-25-Newman詳細につきましては、当事務所にご連絡ください。
(次回は5月第4週号掲載)

〈今週の執筆事務所〉リチャード・ニューマン法律事務所
500 Fifth Ave, Suite 3020, New York, NY 10110(bet 42nd & 43rd St)
Tel:212-986-0947
Fax:212-986-0921
E-mail:rnewman@richardnewmanlaw.com
Web:richardnewmanlaw.com

過去の一覧

 

Share.