カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第104回
夏の朝は気持ちの良いものです。シェイプアップも兼ねて、涼しい朝や夜にジョギングをする方も多いことでしょう。体を動かすこと、走ることは良いことですが、自分の体の声をよく聞いて、無理しないことをお勧めします。ジョギングといえば、当院に治療に来られる方で意外と多い症状の一つは膝の痛みです。その中でも「膝蓋(しつがい)軟骨軟化症」は運動選手やマラソンランナーに多く見受けられます。もちろん、ランナーでもなく、ただ普通に生活していただけなのに、だんだん膝が痛くなってきて、最初はいつもより少し多く歩いたら痛かったのに、そのうち治るかなと思って放っておくと、階段を上るたびにズキっと痛みが出るようになり、現在では普通に歩いているときも痛いという方もおられます。
まずはご自身で膝蓋軟骨軟化症になる気配があるか試してみましょう。仰向けで膝を曲げるか、または少し高めの椅子に座り、膝の曲げ伸ばしをします。その時に膝の回りからクリクリや、グシュグシュというような音が聞こえますか? もし聞こえたらあなたはこの膝蓋軟骨軟化症の予備軍でしょう。
ではいったい、膝蓋軟骨軟化症とは何なのでしょうか? それは膝蓋骨(ひざの皿)の裏側の軟骨が、大腿(だいたい)骨(太ももの骨)とこすれてすり減り、炎症を起こして軟らかくなったり(軟化)、ふくらんだり(膨隆)、亀裂が入ったりと、変形が生じる症状です。(次回=8月8日号掲載=に続く)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞