カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第114回
先日の大雪で、多くの方は雪かきをされたことでしょう。雪かきをしたり、凍っている道の上で滑りそうになったり、ただ寒いというだけでも増えるのが、「ぎっくり腰」もしくは「ぎっくり首」です。
ここで、これらの症状を防ぐ、日常生活でできることをお教えします。
(1)無理をしないこと。「自分だけは大丈夫」と思っている方も多いのではないでしょうか? 気持ちを若く持つことは大切なことですが、ある程度年齢に合わせた行動をとりましょう。20歳くらいのころを思って力ずくで雪かきをすると、もちろん、体を痛めます。少しでもおかしいなと思ったら、すぐに休憩するか、「腰痛ベルト」を巻いて背骨に掛かる負担を軽減することです。
(2)腰痛ベルトを巻く。先に述べましたが、時には腰痛ベルトを巻くことは悪いことではありません。筋肉が弱るからと思って、無理にサポートをしないでいることのほうが、よっぽど症状を悪化させます。
(3)朝起きたら、まずは2~3杯の常温に冷ました白湯を飲み、体に水分補給をしましょう。細胞が乾燥しているだけで、体は痛みます。
(4)寝起きにストレッチはしない! ストレッチは水分補給をして、シャワーを浴びて体が温まった後にゆっくりしてください。特に冬は体がつる原因になります。突然、こむら返りが起きたら大変です。
(5)寒いからといって、じっと座ったまま毛布をかけて動かないのはよくないことです。動きましょう! 体を適度に動かすことで心臓を働かせて、血流を良くすることが重要です。
(6)使い切りカイロは腰ではなく、おなか(へその下)につけることで、全身が温まります。
もしも、それでも症状がある場合は、まずはカイロプラクティック医の診療を受けてください。人間には自然治癒力があります。それを最大限引き出す治療をするのがカイロプラクターです。
痛みが出た場合はできるだけ早く治療を施すことで早期に回復ができます。3日以上たっても症状が軽減しない場合は、さらに悪化する恐れと、いったん痛みがある程度治まっても再発する可能性が高いので、早めの受診をお勧めします。
腰痛治療のスペシャリストである私たちが、一日も早く痛みを緩和し、皆さまが快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。
(次回は2月13日掲載)
〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞