選択の仕方
催眠療法士・エミッグ美津「成功の法則～幸せになるには～」第10回
患者さんと話していていつも思うのは不安や迷いがあると問題にぶつかった時に、良い決断ができずにますます深みにはまってしまうという構図。ものごとがもっとシンプルになればといつも思います。
例えば、何かにストレスを受ける。上司のことが嫌だ、などなど。その時にするべき選択はまず第１にその状況を回避することができるか。この場合なら会社を辞められるのか、課を変えられるのか。もし答えがイエスなら簡単。でもノーならまた選択肢は二つ。一つは嫌々上司と接するか爽やかに接するか。この二つしかないと思います。あなたならどちらを選択しますか。嫌々上司と接すると答えるのは少数派だと思います。
それでは爽やかに接しようと思うのにどうしてもできない。それには理由があります。それは催眠療法が手助けできることです。多分幼い頃の出来事に関係あると思います。
しかしながらここで考えましょう。例えばこの上司、悪い人ではないけれど、そりが合わない。それなら対処のしようもありましょうが、もし全く尊敬できない人物だとしましょう。そこでまた、あなたはあなた自身に質問してみるべきです。
この尊敬もできないような上司にあなたの貴重な毎日を気分の悪いものにされることをあなたはあなた自身に許すのかどうか。尊敬できない人物であればあるほど気分を害されることに一利もありません。要するに尊敬もできない人物に首根っこをおさえられて操られていると言っても過言ではありません。そのことが本当に自分にとって良い事か、そうしたい事かもう一度自分に聞いてみるべきです。きっとそこから開けてくるものが見つかるはずです。
（次回は３月第３週号掲載）
〈筆者プロフィル〉えみっぐ・みつ 国際メディカル・デンタル・ヒプノセラピー協会認定催眠療法士で米国催眠療法士審査協議会会員。ラドクリフカレッジ（現ハーバード大学）マネジメント修了。米ミシガン大学社会福祉学科修士号
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