〈コラム〉飲食店経営の費用の見直し 少しの工夫で利益を増やせることが多い

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「永野・森田公認会計士事務所 日下武」ビジネスのツボ 第48回

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
新しい年が始まりました。皆さん、昨年の暮れには大掃除をして、2016年の目標を立て成功に向けて着々と進んでいると思います。私の目標は2016年度も皆さんのお役に立つことです。ニューヨークやニュージャージー、そしてマサチューセッツの経営者の方を中心により良いサービスを目指します。

私はアメリカの日系食品商社で11年間営業を経験したことがあり、いろいろな飲食店を見てきました。その頃は食品の営業という立場だったので商品の知識をつけ、お客様に喜んでもらえる商品を紹介するのが目標でしたが、今は会計士として、数字に関する知識を身につけ、両方の知識でお客様のお役に立てることを目標にしています。

今回は飲食店の費用の見直しのポイントについて、ご紹介いたします。まず、比較的簡単に見直せるのは、いろいろなフィーです。銀行からローンをしている場合はその金利や条件、インターネット、携帯電話の固定料金、クレジットカードの決済費用なども見直せば料金が下がる、もしくはもっと良いディールをみつけられることがあります。

競争社会の中でどんどん低価格なサービスが生まれていますので、常に情報をアップデートしていると大きな節約ができることがあります。

飲食店で大きい費用といえば、原材料と人件費です。原材料に関しては、時々インボイスをチェックすることが必要です。通常は材料を買うときに価格をチェックすると思いますが、毎回食品商社などに頼むと、配達の受け取りはチェックするのですが、価格まで目が届かなくなることも多いです。値上げのときは営業の人が知らせてくれますが、システムの問題や入力ミスなどで価格設定が変わってしまうこともありますので、モニタリングをしている必要があります。

人件費も大きな費用です。社員さんには定額の給料で支払っているところが多いと思います。これは固定費ですので、すぐに見直すのは難しいと思います。パートさんの費用については時間給ですので、曜日や時間帯で細かくコントロールすることで削減することが可能です。東海岸では特に冬の天候によって客足が途絶えることもありますので、その時のパートさんとの取り決めも有効になります。 原材料費と人件費が売上高の55%以下になるのが理想といわれています。少しの工夫で利益を増やせることが多いです。今年も増益で頑張りましょう!
(次回は2月第2週号掲載)

takeshi%20001[1]〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を活かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーまで、幅広く顧客を持つ。

ウェブ】www.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ
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