〈コラム〉米国にいながら自宅で国語力を伸ばす方法

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在米保護者への教育コラム 第4回

駿台 NJ校校舎長 山名健太

今回は、自宅で国語力を伸ばす方法をお伝えします。日常生活でどれだけ日本語に触れ、読み書きの練習をするかが、国語力を伸ばすポイントになります。

(1)漢字の練習を習慣にする
毎日30分で良いので漢字練習の時間を作ってください。最初は嫌がるとは思いますが、習慣になれば自分から進んでするようになります。最初は粘り強くお子様に付き添ってあげることが重要です。
漢字を練習するときは、丁寧に字を書くこと、分からない言葉の意味を調べること、よく使う言い回し(辞書の例文)を音読すること、の3点に気をつけてください。

(2)読書をする
読書は知識を養う上でとても重要なことです。もちろん、日本語で書かれた本を読んでください。一つのジャンルに偏るのではなく、小説、論説、科学の本、歴史の本などいろいろなジャンルの本を読むことをお勧めします。科学や歴史の漫画を読むことでも国語の力は身に付きます。

(3)自宅では日本語で会話をする
英語ができるようになってくると自宅でも英語を使うようになりますが、その時は、家では日本語で話すようにさせてください。学校でも家でも英語で話すようになると、急激に日本語の力は衰えてしまいます。面接対策も兼ねて、家では極力日本語で会話をするようにしてください。

(4)日本の季節行事を行う
正月や節句など日本の行事を自宅で行うことで、子供は日本の文化について学ぶことができます。このことは国語対策という面でも必要ですが、日本社会で生活していく上で必要不可欠なことであります。

◇ ◇ ◇

塾や補習校に加え、自宅でも日本語を意識した生活をすることで、日本にいる子供たちに負けない国語力を養うことが可能です。
(次回は11月第3週号掲載)

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