オンラインデートと婚活難民(ジプシー)〈後編〉
幸せな結婚の見つけ方〜結婚ってやっぱりいいですよ〜 第5回
国際結婚の幸せプロデューサー 松本直子
レイバン先生のスピーチの中で興味深かったのは、Attachedタイプは万国共通に存在し、それぞれのタイプの存在比率は、およそ、Secure50%、Anxious25%、Avoidant25%。幸せな結婚をしたいあなたは、恋愛の早い時期に相手がSecureなタイプかどうかを見極める必要があります。普通に暮らして出会う相手がSecureである確率は約50%なので、幸せなご縁に出会える確率というのは決して低いわけではありませんが、相手がAnxiousやAvoidantと気づいた場合には、そこに長く留まる必要があるかどうか?考える必要があります。(もちろん、Attachedタイプは環境や人間関係によっても変化します。)
ところが、オンラインデーティングという特別なマーケットの中では、Secure、Anxious、Avoidantの比率は、一般の恋愛市場とは異なり、Avoidantの比率がグーンと増えるということなのです。どういうことかというと、オンラインデートの市場に入り込んでいる全ての人々の目的が“結婚”ではないということ、一度に多数のお相手を選ぶ選択肢がある場所には、人は相手と親密な関係を深めるよりも、広く浅く、よりEASYな関係を求める傾向を持つAvoidantな人たちが多く集まってくるということ。Avoidantな人々は、うまくいかなければ、「ハイ、次の人!」という具合に、愛着心を持たずに別の相手と関係を持つことに罪悪感も持たないのです。
オンラインデートに出没するのはAvoidantな人が多い。あるいは、オンラインデートを利用しているうちに、自分がAvoidantな習慣を身に着けてしまうことも多い。故に、結婚を目的に相手を探している人々が、オンラインデートを利用することによってSecureなお相手に出会える確率よりもAvoidantに出会う確率が高いため、目的を達成できずに市場に彷徨い続ける、婚活難民(ジプシー)に陥ってしまうのです。
もし、あなたが、オンラインデートで長期にわたって結果の出ない恋愛に振り回されているとしたら、出会いの方法そのものを見直して、Secureな人々が集まる市場に自分を置くことも検討してみてください。そういう意味では、結婚相談所は文字通り、結婚したい人が集まる場所ですので、Secureで目的達成型の男女の比率はオンラインデートよりも高いと言えるでしょう。みなさまに素晴らしいご縁がありますように。
〈筆者プロフィル〉まつもと・なおこ 武蔵野美術大学空間演出デザイン科卒。自身の国際結婚の夢をかなえるため、1999年南青山で国際結婚の情報サービスをスタート。東京、NY、LA、SF、シンガポールと世界を拠点に国際結婚&海外在住日本人の結婚をサポート。スピードデート、BBQパーティーなど婚活イベントや恋愛セミナーを定期的に開催。皆さまの幸せな結婚をプロデュース中。
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