<コラム>北米伊藤園企画「なるほど相談室」新年号特別編

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お茶の健康パワーで「医者入らず」な一年を!

〈回答者〉北米伊藤園コーポレートリレーション シニア・バイス・プレジデント ロナ・ティソンさん

日本のみならず、世界中で愛され、飲まれている〝お茶〟。その味わいを楽しむだけでなく、健康維持やリラックス効果が高いとされるお茶の健康パワーについて、北米伊藤園コーポレートリレーションのシニア・バイス・プレジデント、ロナ・ティソンさんにお話を伺った。
◇  ◇  ◇
Q:「お茶はからだに良い」とよく聞くのですが、どんな効能があるのですか?
コレステロールの吸収を抑える
A:お茶の起源は紀元前2700年ごろに「薬」として使用されたことに始まります。近年の研究成果からも、お茶の成分が健康維持に役立つことが判明し、「緑茶を多く飲む人ほど血中コレステロール値が低い」という調査結果は広く知られるようになってきました。これは、緑茶に含まれるカテキンが、食事中のコレステロールの吸収を抑えるためだと考えられています。
血中コレステロールが高めの人が、食事(朝・昼・夕)とともに約200ミリグラムのカテキン(通常の緑茶の約3倍程度)を含む飲料を1日3回摂取すると、摂取2カ月後から徐々に血中コレステロールが低下してきます。しかも、悪玉といわれる「LDLコレステロール」だけが低下し、善玉といわれる「HDLコレステロール」には影響し

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北米伊藤園の「Matcha Gift Set(48ドル)」。抹茶と茶道具のセットが、色とりどりの風呂敷に包まれたもの

ないという、優れた特性を持ち備えています。
カテキンは、虫歯やインフルエンザなどの病気の予防にも効果的です。カテキンが持つ抗菌作用は私たちの体をむしばもうとするさまざまな菌から守ってくれるのです。
Q:お茶に含まれるテアニンの作用にはどのようなものがありますか?

α波が上昇し、リラックス効果も

A:お茶の浸出液のカフェイン濃度は約0.01〜0.02%で、お茶を1杯飲むと15〜30ミリグラムのカフェインを摂ることになります。この量のカフェインですと、人によっては興奮作用を示すはずなのですが、実際には穏やかな興奮作用でとどまります。これは、テアニンにカフェイン興奮抑制作用があるためで、劇的な作用を適度な作用に変えるあたりは、お茶が持つ天然・自然の妙といえるでしょう。
テアニンが血圧上昇を抑制することや脳の神経細胞を保護する働きを持つことが、伊藤園の中央研究所の実験によって明らかになりました。また、テアニンを飲んだ場合の人間の脳波を測定すると、リラックスしている状態のときに多く出現するα波が上昇することも判明しました。(テアニン=茶に多量に含まれるアミノ酸の一種)
Q:体に良く、おいしいお茶の飲み方を教えてください。

温度に気をつけ楽しく飲んで

A:1日3杯以上を飲むと健康増進に良いと言われています。ここで注意したいのが、お湯の温度。緑茶は沸騰直後のお湯で入れてしまうと、苦み成分が多く抽出されてしまいます。まずお湯を湯のみなどに注ぎ、70〜80度くらいまで湯冷ましを行ったあとでお茶を入れると、うま味の多い味わいになります。
昨今は米国でもお茶の効能が注目されるようになり、中でも香料や保存料を使用していない伊藤園のお茶はヘルシー志向の方に人気です。米国では緑茶を豆乳やはちみつで割って飲まれる人も多いようですが、お好みの飲み方で良いと思います。家族や友人など、大切な人との時間をリラックスしながら楽しむことこそが、一番の「おいしいお茶の飲み方」。無理なく、楽しく継続できる健康法として、2014年、お茶を飲む習慣を始めてみませんか。
(次回は2月第4週号掲載)

北米伊藤園の「Matcha Gift Set(48ドル)」。抹茶と茶道具のセットが、色とりどりの風呂敷に包まれたもの

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