〈コラム〉I love you と 愛してる

0

yukine_column

ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第2回目

02-yukine
NYで子育てをして何がよかったって、って、急に始まっても何のことやらさっぱりわからん、とお思いの皆さん、すみません、このコラム先月から始まりまして、その中で1996年秋から2007年夏まで、私はまだ赤ちゃんだった息子を連れて夫の留学先NYで子育てをしつつ暮らしていた、そんで、それはとってもよかった、なんてったって息子はすっかりアメリカンなオープンマインドのステキな少年に育ちまして、ホント、NYで子育てできてよかった、そのわけはまた次回に、と書いたんで、こんな出だしになったってわけです。
さて、NYで子育てをして何がよかったって、息子の口から、“I love you, mom”という言葉が自然に出てくるってこと。テヘ、なんだい、おのろけかい(親子間では“おのろけ”なんて言わないか)、自分に都合がよかったってことかい、と思われたかもしれませんが、これ、日本で育った私にとってはものすごい良い意味でのカルチャーショックだったんです。日本語に訳したら、「愛してるよ、母さん」でしょ。こんな言葉、私、母に言ったことがなかった。もうおりませんので、今でこそ天国に向かって言ってはいますが、そばにいるうちに言っておけばよかったと、まあ、悔むこと。
とは言うものの、日本語の「愛してる」はちょと重いかも、とも思います。息子は英語も日本語も話すのですが、彼も、「日本語で、愛してるよ、って重い感じがするけど、英語のI love youはNYのあっちこっちで日常的に飛び交ってる言葉なんで言いやすいし、聞きやすいよね」なんて言っておりました。確かにNYで暮らしているとき、親子の間や幼稚園や学校の先生が生徒に対してとか、日常的にこの言葉を使っていたのを、ほんとうによーく聞きました。これは良い習慣ですよねえ。言われてうれしいし、なにせ、言ってみるとホントに優しい気持ちになれる。
私たちは日本に帰って来てかれこれ3年近くになるし、息子は14歳になりましたが、今でもI love youはお互いの間で飛び交っております。おかげで、ハッピーな毎日であります。みなさんちはどんな感じですか?

(プロフィール)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

過去一覧

Share.