〈コラム〉子育てに優しい街作り

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東京の公園の遊具もアメリカっぽいのが多くなりました

ゆき姐のHappyに生きまっしょい! 第49回目

このWEEKLY Bizのあっこ編集長から、「NYもやっと春!なが~い冬ともおさらばです」というメールをいただきましたが、NYの皆様いかがお過ごしですか?
メールを見ながら軽装になって、というか、いきなり半袖になってマンハッタンを颯爽と歩くニューヨーカーの姿が目に浮かびましたが、東京は、昼間は24、5度で汗ばむくらいなのに、夜になると10度近くまで下がり、「何を着たらいいか困っちゃいますよねえ」と言うのが挨拶代わりになっている今日この頃です。そして、ゴールデンウイーク(GW)の真っ最中でもあります。今年は、4月26日(土)から5月6日(火)までですが前半は飛び石のため、3~6日が本番という感じで交通機関も混雑しまくりであります。小さなお子ちゃんを連れた方たちは大変ですよね。でも、『子どもの日』もあるし、実家の両親に孫を見せに行くために皆さん頑張っておられます。私がまだ赤ちゃんだった息子を連れて当時NYの大学に留学中の夫の元に移住して行った17年ほど前、ニューヨーカーのパパたちが赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしていたり、公園でオムツを手慣れた感じで代えていたりする姿をあっちでもこっちでも見かけ、日本ではほとんど見かけない光景だったので、「あらあ、こっちのパパたちはすごいなあ」と感心しまくっていました。が、今の日本のパパたちも、もうほぼニューヨーカーのパパたちと一緒。この連休の最中でもパパたちが赤ちゃんを抱っこしている姿をどれだけ見たか。それも結構若いパパ。実家にでも帰るのか、前に赤ちゃんを抱っこして、背中に大きなリュック。奥さんは着替えやお土産入りのカバンを持って楽しそうに電車に乗っています。ベビーカーに赤ちゃんを乗せてパパが見ていたりね。そうそう、今年の3月末から日本も電車やバスの中でもベビーカーを折りたたまなくて、赤ちゃんを乗せたままでも原則OKになったんですよ。NYはもうずっと前からOKだったでしょ? 赤ちゃん連れの人たちが街に出やすい環境作りもこの頃積極的に進めている感がある日本。
こんなふうに子育てにもっと優しい街になれば、日本の少子化問題もちょっとは好転するかも、と思いを巡らすGWなのであります。    (次回は6月第1週号掲載)

(プロフィル)兵藤ゆき(ひょうどう ゆき)深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに、1982年テレビ界に進出。96年長男誕生後、夫の留学先であるNYで子育てを中心に生活。現在は、NYと日本を行き来し活動中。NYで見た参考になる子育てをまとめた本「子どもがのびのび育つ理由」など著書多数。新刊、NYでの英語体験を漫画とエッセーでまとめた「これで英語がちょっとできるようになりました。」(アスコム出版)も好評発売中。現在、テレビ、ラジオ、執筆などで活躍する傍ら、NYでの子育てや異文化体験の講演依頼も多数あり、全国に出向いて行っている。ストレスフリーをテーマにしたインナーなどのブランド「ゆきねえインク」を立ち上げ、デザイナーとしても活躍中。小学校英語準認定指導者資格、チャイルドコーチングアドバイザー資格、ペット介護士資格、各種洋裁正教員資格を有する。

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