Keep Me Healthy, Mommy!
ママ、私のお口の健康保ってね!
前回(8月13日号)は妊娠中の口腔ケアについて話しました。今回は妊娠中に歯の治療が必要になった場合についてお話しします。
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まず最も重要なのは、妊婦さんが日ごろから定期的に歯の検診、歯のクリーニングを受けて口腔内を健康にしていることです。妊娠が分かった時点で、歯医者か歯科衛生士から妊娠時の口腔ケアについてのアドバイスを受けてください。かかりつけの歯医者、衛生士はあなたの口腔内の状態を把握しているので、何に気をつければいいか適切なアドバイスができるでしょう。
妊娠中も引き続き、口腔内検診と歯のクリーニングは受けましょう。妊娠時にはホルモンの変化で歯ぐきの炎症が起こりやすくなりますので、妊娠時には3カ月おきの歯のクリーニングがお勧めします。
歯の検診時において、服用している薬、サプリメントがあれば歯科医に知らせてください。治療が必要な場合、服用している薬などで妊婦さんに処方できる薬が違ってきます。そしてテトラサイクリン系の抗生物質は子供の歯を変色させるので、妊婦さんには勧められません。
妊娠時のレントゲン撮影は原則的にしませんが、治療によっては必要なケースもあります。多くの歯科医院で使用されているデジタルX線装置、防護エプロンで胎児への放射線の影響はほとんどないと考えられています。
妊娠時の治療を避けるためにも日ごろからの予防に力を入れてくださいね。妊婦さんの口腔の健康状態は、生まれてくる赤ちゃんの口腔内健康に大きな影響を与えます。妊婦の皆さま、どうぞお口のケアに頑張ってください!
(次回は10月8日掲載)(「WEEKLYBiz」2011年9月10日掲載)
〈プロフィル〉Dr. Clara Lee ニューヨーク大学歯学部卒業。ニューヨーク大学ブルックデール病院でチーフレジデンス修了。13年以上に及ぶ臨床経験は一般歯科、コスメティック、インプラントを含む。インビザライン認定医。Waterside Dental Care院長として古山医師と共に、多くの日本人患者さんを治療。Dentistryをこよなく愛している。記事提供:Waterside dental Care(Tel:212-683-6260)