〈コラム〉米日教育交流協議会・代表 丹羽筆人「在米親子にアドバイス」日米の教育事情

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日本での夏休みの有効な過ごし方

子どもの状況に応じた計画を立てることが望ましい

間もなく3月になりますが、すでに夏休みの予定を計画している方もおられると思います。まだまだ先ではありますが、米国内で行われるサマースクールやサマーキャンプなどの受け付けも始まりつつあります。米国の夏休みは長期にわたるということもあり、どのように過ごすかは親御さんにとって重要な事案です。皆さんも日本での一時帰国中の過ごし方も含めて計画されておられることでしょう。
海外での生活が長い子どもに日本語を習得させたい場合には、日本でできるだけ長く滞在することをお勧めします。ただし、親族の家で過ごすだけではなく、学校や地域のコミュニティーなどでより多くの人々と接することが望ましいです。せっかく日本にいるのですから、より多くの日本語に接する機会を持ちたいものです。
学校での体験入学はとても有意義ですが、授業内容がある程度は理解できることが求められますし、日本語でのコミュニケーションができないと子ども自身がつらい思いをしてしまいます。地域のコミュニティーは多数ありますが、海外の子どもを受け入れてくれるところを探すのは大変です。米日教育交流協議会の主催する「サマーキャンプ ◇ぎふ」では、楽しく通学できる学校体験ができますし、地域のコミュニティーとの交流も多数組み込んでいます。
一方、帰国を予定している子どもにとっても、夏休みに日本で過ごすことはとても大切な意味を持ちます。帰国後に入学する学校の受験のために学習塾などで集中的に勉強することもできますし、入学を希望する学校の見学もできます。学校見学は、その学校が自分に合っているかどうかを自分の目や耳で確認するための絶好の機会です。学校の特長を十分に理解し、入試での面接で重要となる志望理由を固めるためにも活用しましょう。
また、日本にお住いのある方には、地元の公立学校での体験入学をお勧めします。子どもが学校の雰囲気に慣れ、同級生と事前に接することで、帰国後の学校生活がスムーズになるのです。さらに、毎年のように地元の公立学校に体験入学して、学校の先生方とも面識があれば、高校入試のために中3の冬休み明けから編入しならないというようなときでも歓迎してもらえることでしょう。
最後に、来米間もない子どもの場合には、最初の夏休みは米国のサマースクールやサマーキャンプを利用することをお勧めします。英語に不慣れな子どもは夏休みでも英語のシャワーを浴びることが大切なのです。(次回は3月23日号掲載)(「WEEKLY Biz」2013年2月23日号掲載)
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米日教育交流協議会のウェブサイトにて、当コラムのバックナンバーもお読みいただけます。
UJEEC Website: www.ujeec.org

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