提案:H―4ビザの配偶者の労働許可
高度なスキルをもつ外国人労働者を米国にひきよせる努力の一環として、米国国土安全保障省は、法律化された場合には、H―4ビザを保持する特定の配偶者が労働許可を得ることができるようにするルールの「提案」を発表しました。
⒈ H―4ビザを保持するどの配偶者が労働許可を得ることができるのか?
配偶者のH―1Bビザを保持する人が:
⒜認可されたI―140の移民労働者の受益者である場合か
⒝配偶者のH―1Bビザの保持者が雇用証明の受益者である場合、またはH―1BビザのためにファイルされたI―140が365日以上ペンディングで、そのペンディングのグリーンカードのケースで6年目を超えた延長を得ている場合。
この提案の目的は、高度なスキルのある外国人の労働者がグリーンカードを取得する期間中米国に滞在できるようにするものです。
⒉ どのようにしてH―4ビザを保持する配偶者は労働許可を得ることができるのか?
労働許可は自動的に得られるようになるわけではなく、H―1Bビザを保持する配偶者の永住権申請のケースと、6年後以降のH―1Bビザの延長の書類とともに、H―4ビザを保持する配偶者がI―765の申請を米国市民権・移民業務局(USCIS)にファイルすることが求められます。I―765が認可されると、H―4ビザを保持する配偶者は最長2年間有効の、ただしH―4ビザの滞在期間を超えない、労働許可カード(EAD)を受け取ることになります。EADによってH―4ビザを保持する配偶者はソーシャル・セキュリティー・カードを得ることができるようになり、合法的に就労が可能になります。
⒊ いつ法律は有効になるのか?
連邦レベルのレビューと認可のプロセスを完了するまで、H―4ビザを保持する配偶者向けの労働許可は可能にはなりません。当局によると、2014年末までには可能になるかもしれないようです。
DOLによるPERMの処理時間
・14年5月5日時点では、米国労働省(DOL)は13年10月にファイルされたPERMの申請ケースをレビューしていました。DOLは13年1月またはそれ以前にファイルされた、監査を受けたケースを処理しています。
・14年5月22日時点で、PERMの適正な給与額算定の処理の時間は約60日です。DOLは14年4月に提出された要請のための適正な給与額算定を発行しています。
国務省が15年度の移民多様化ビザの当選者を発表
・15年度の移民多様化ビザの抽選プログラムに応募した方は、米国国務省の公式ウェブサイト(www.dvlottery.state.gov)でその結果を見ることができます。
(次回は7月第4週号掲載)
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