皮脂膜の働き
私たちの皮膚の表面には皮脂膜という、汗と皮脂が混ざりあった膜があります。これは常に弱酸性に保たれていて、細菌から皮膚を守ってくれています。さらには潤いを保ち、水分の蒸発を防いでくれる役割も果しています。
環境の変化、ストレス、年齢、体調の変化により発汗量が増えたり、皮脂が多くなるなど、このバランスが崩れることがあります。それにより細菌に対する抵抗力が弱くなり、カブレやすくなります。また、汗や皮脂の分泌が多い顔のＴゾーンや頭皮には、乾燥する、ベタつくなどの症状がでやすいでしょう。
清潔に保つ為、毎日洗うのが理想ですが、洗い過ぎると皮脂膜のバランスが崩れてしまいますので、肌に刺激の少ない弱酸性の洗顔料、シャンプー、ボディーソープを使うことをオススメします。洗う時のお湯の温度は、高過ぎると皮膚に必要な脂も取り過ぎ、水分が蒸発しやすくなり乾燥しますので、顔は32℃位、頭は35℃〜37℃位のお湯を使うようにしましょう。ちなみに、赤ちゃんや小さいお子さんの肌は大人よりも薄く、皮脂の分泌も少なく、乾燥しやすいうえに、刺激にも弱くカブレやすいなど、とてもデリケートです。やさしく丁寧に扱ってあげて下さい。
（次回は７月第２週号掲載）
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〈profile〉わたなべ いくこ マンハッタンのイーストサイドのスパ・マルティエ内で、
〝美しい髪、健康な髪は地肌から〟というコンセプトの下、弱酸性のエステローションを使った、地肌エステを行っています。
【Salon Mignon】1014 ２nd Ave.（53 & 54 St）B1, NYC 営業時間：月・水・土11am〜７pm、TEL：347-771-5750 ウェブ：www.salonmignon-ny.vacau.com
