なぜニューヨーカーは、雨が降っても傘をささないのか

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新米ニューヨーカー・さめこのニューヨーク通信(41)

 

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こんにちは。ニューヨーク在住ライターのさめこです。NYに来て、不思議に思うことが沢山あるのですが、その一つが、「なぜニューヨーカーは、雨が降っても傘をささないのか」です。

私たち日本人は、パラパラとした小雨でも傘をさしますが、NYではトレーナーやコートのフードをかぶるだけ、という人がほとんど。ちょっとぐらい濡れても、皆へっちゃらなのです。

それにしても、なぜ彼らは傘をささないのか。気になって調べてみたところ、「世界の傘事情」という面白い調査結果を見つけました。

この調査によると、日本は35カ国中、傘の所有数が世界トップ。しかも、日本人は一日に3.4回天気予報を確認していて、世界平均より1.1回多いのだとか。

こんな結果もありました。「雨で服が濡れるのは気になりますか?」という質問に、「とても気になる」と答えた人の割合は世界平均で18%。日本はというと25%! 世界の中でも雨に濡れるのが苦手な国民だったのです。

さらに面白かったのが、雨に濡れても気にならない国がアメリカだったこと。なるほど。ずっと「なぜニューヨーカーは傘をささないのか」と不思議に思っていたけれど、それは雨に濡れるのが苦手な日本人の私が、雨に濡れてもまったく気にしないアメリカに来たからなのか!と目からウロコでした。

では、なぜ日本人はそんなに濡れるのが嫌なのか。それは雨が降っている時間が長く、一旦濡れると湿度が高いため乾きにくい気候であることが挙げられます。一方、NYはそんなに長時間降ることはないし、乾燥しているのですぐに乾きますからね。

そして、天気予報を何度も確認して、事前準備をおこたらない慎重な日本人と、あまり細かいことは気にしないおおらかなアメリカ人、という国民性の違いも大きく関係していそう。

ふむふむ。「傘をさす、ささない」という行動一つとっても、気候や文化の違いが表れていて面白いですね。

(次回は4月第2週号掲載)

さめこ(鮫川 佳那子)【執筆者】
さめこ(鮫川 佳那子)
〈NY在住ライター/ニューヨーク女子部♡主催〉
青山学院大学卒業後、サイバーエージェントに入社し広告制作・メディア編集・イベント企画運営に携わる。2015年より夫の海外転勤で渡米し、現在はニューヨークの新聞をはじめ、様々な媒体で記事を執筆。またNY在住の20〜30代女性が所属するコミュニティー「ニューヨーク女子部♡」を主催し、イベント企画運営も行っている。
【ブログ】ameblo.jp/samechoco/
【さめこのニューヨーク通信】https://radiotalk.jp/program/4426

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