ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(103)
インドでの火の祭典、ヤギャに来ています。インドではコロナの問題はニュースでも放送されていないということで、だいぶ落ち着いているようです。インドは3月に入りもう真夏という感じです。日本はインドへのビジネスの輸出に熱いです。日本からの愛で進められることを願います。昨今リーマンショックの後、アメリカ発ですが、企業も優しさを打ち出しチャリティーを打ち出して、収入の一部をみんなに還元する感じになってきました。競争社会が進み、一時勝ち組、負け組と騒がれ、人々の心が偏り始めました。ハラスメントが横行し、パワハラ、セクハラ、モワハラと騒がれてきました。ミーツーが始まり、泣き寝入りをしないで告発する人。身の安全を考えて我慢する人もいるでしょう。欲望を優先するのではなく、膿を出し反省し、人の命を尊ぶ思いやりの社会になっていかなければなりません。
外側の心のやり取りは、育ちも違い価値観が違いバランスをとるのは大変です。豊かさだけでは差別が出るのです。我先にの競争で心が強まり、コントロールできません。物事や仕事に一生懸命なのはいいのですが、熱く燃え上がる心の火を鎮火できません。インドの伝統から学んで瞑想をした仏陀は中庸の道を説きました。慈愛をもって少し離れて冷静になるということです。名誉や物質のすべてを手に入れた豊かさがあっても、心の深いところはむなしいのです。
夏に枝を広げて生茂った緑の葉も冬に葉を落として深い休息をします。幹にエネルギーが集まり次の時を待ちます。冬の陽の光が弱いとき内側を熟成させるのです。
人間も夜は寝て癒し、昼に活動します。自然のサイクルも人間のエゴで不自然になり、愛が消え、競争の中で、怒りや喜び、興奮、いじめなど否定と肯定の燃える火で豊かさをと錯覚しています。それは消耗してますます愛が消えるのです。今こそ囚われを外して新しい価値、愛を目覚めさせます。愛をシェアする生き方が大切です。インドは信仰の国、神への愛があり、相手の中にも神がある。それに感謝して拝むという心があります
本当の豊かさになるためにはもっと深いところの愛と自信と勇気が必要なのだと思います。
それは宇宙的愛なのです。今この時代、みんなの意識の進化が必要です。最高の進化です。
助け合い、サポートし合うことがかなり浸透してきたアメリカですが、さらに進化を遂げるには、個人が変容するところから出発するのです。個人個人が源の見えない存在を信じ、謙虚に深く潜在意識を浄めるために真理に向かっていくことが大切なのです。その波動が、世界を変えていくのです。
(次回は3月25日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。