ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(117)
誰もが願いをかなえたいと思っているでしょう。成功したい、病気を治したい、あるいは家族が幸せになってほしいなどの願いがあると思います。そのほか何らかのものが欲しいこともあります。
人がこの世に生を受けたのは、過去生になしえなかった願いをかなえるためです。そうして生きるなかで願いが生じてくるでしょう。過去生でやっていた仕事に就くこともあるでしょう。いろいろな知識を身に付けて物事を知り、世の中の役に立とうと、いろいろな事柄に携わっています。そして何かが欲しいと思う時に人はそれをかなえたいと強く願います。その願望がかなえられる人もいます。いくら願ってもかなえられない人もいます。その差はどこにあるのでしょうか。
宇宙は、土、水、火、風、空という5つの元素でできています。またこの体は小宇宙であり、宇宙と同じ素材でできています。特に火は、固体を燃やし、その形が変容します。燃えて形が変わってしまうと、元には戻りません。
インドにヤギャという火の儀式があります。日本の護摩焚きの原型で、ヒマラヤ聖者が主催するものです。私のところでも、サマディヤギャによる先祖供養や祈願を受け付けていて、願いをかなえていっています。ヤギャは神々を呼び、ヒマラヤ聖者が橋になって、そこにつなげ、供養をするのです。聖なるマントラの力と、燃える火の力、そこにささげる供物の力、それらがヒマラヤ聖者の悟りの力によって、アストラルのエネルギーとなり、願いが深く届けられ実現していくのです。心身のカルマが浄化され願いがかなえられるのです。私たちの体もヤギャにたとえられます。食べ物が体の中の窯に放り込まれ、燃えてエネルギーを得ます。そのエネルギーは行為となります。その行為が神聖な神にささげる行為となることで、浄化されて綺麗な肉体と心となり、素晴らしい成功をもたらすのです。
このように私たちの体においてもヤギャが行われ、神にささげる行為となり、カルマが焼かれ、純粋になって願いがかなえられるのです。
自分のための行為はエゴを肥大させます。勝ったとか負けたとか葛藤が生じてストレスがたまるのです。人が悪い行為をすると、その結果は悪いカルマとなって蓄積し、そのカルマに翻弄される人生となります。食べて吸収してエネルギーを生み出し、それを何に使っているのかを、常に注意深く観察していくのです。あなたのエネルギーが、人が喜び、人が成長することに使われるとよいのです。
(次回は10月28日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。