ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅（12）
大阪市公会堂の講演会
桜の花が、満開です。日本の、私の道場の裏の桜並木も満開です。ここ何年か、日本の春は、桜の木の植え込みが増え、あちらこちらに桜が咲き乱れ、みんなの心を楽しませてくれています。気温が上がり、すべての動植物が冬の寒さから解放され、一気に活動的になっていきます。学校が始まり、入学式もあります。学問をするにはもっとも良い季節です。
最近は花粉症でマスクをしている人もかなり出てきました。活動的になっていい面もある一方、活性化しすぎてそれに反応しているのでしょうか。
変化するもの、うつりゆくもの、それを活用して、それに乗って、どんどん良い方向に変化していきたいものです。嫌いという感覚でなく、あるがままを受け入れ、愛をもって感謝をもってです。嫌な気持ちをもって生きていると、どんどんそれが大きくなり、何事も嫌悪するようになります。
変化する四季があり、春には花を咲かせ、夏には緑の葉を生い茂らせ、さらに秋に実を結ばせる自然の力があります。そして、木々はすべての葉を落とし冬の寒さに耐えて、そこに命をつないで春の訪れを待つのです。
そんな中で、変化しないで命をつなぐ存在があります。ずっとその四季の変化に耐えて、それを見守る存在です。植物の中にもそれがあるのです。生き続けている永遠の存在です。人間の中にもあります。人間も誕生から生き続け、死に向かい、死を体験し、また生まれかわる命のつながりがあるのです。
永遠の命を発見しそれを体験することで、あなたは悩まないで、すべての願いを叶えて生きていくことができるのです。あなたは変化に気を取られ、そのことで忙しく、深いところであなたを見守る存在のことを忘れています。日々の変化でそれを味わい、見て聞いて、楽しんで、苦しんで一生目まぐるしい生き方をして終わるのです。
あなたは本質のすべてを知る存在につながるのです。そこから知恵をいただいて、必要な時に動いていくのです。もちろん、この体を楽しみ、心を楽しみます。でも、あくまでも、あなたの主人はその見えない、見守る存在なのです。それをしっかり理解して体験するのが悟りなのです。自然は大きな学びを与えてくれる存在です。 （次回は５月11日号掲載）
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子（あいかわ・けいこ）
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年６月より３回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年４月よりＴＢＳラジオにて生き方を語る。
