ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(126)
心を正しく使い、正しく生きるとはどういうことでしょうか。心は自分が欲しいものを手に入れようと躍起になっています。ある人は才能を磨くために一生懸命努力をしています。そして最高のコンディションを得るために、体調を整えたり、精神を整えたりするでしょう。またその才能を生かすため、そのための心や体の訓練を繰り返しやっていくでしょう。そうして、一流になるために頑張っている人もいると思います。
一方何をしたらよいかわからないという人もいます。何か夢中になるものはないというわけです。そういう人も体のコンディション、心のコンディションを整えるといいでしょう。何をするのにもそれが必要です。やることは何でもいいのです。その良い心がけをもって目の前のことを一生懸命行いましょう。たとえ自分が望む仕事でなくても、一生懸命誠実に行います。もしかしたら、それをやり遂げて達成感が出てそのことが面白くなるかもしれません。その結果で信頼と賞賛を受けて新しい良い事を任されて給与も上がりやる気が出ます。良い流れになっていきます。
ある方が、片付けるのが好きでずっと小さい時から片づけをしてきたと、それを本にして、その本が売れて、片づけ方を人に教えて、さらには片付けをするスタッフを派遣する派遣会社を作ったとか。最初はそうしたことが、こんなことになるとは考えていなかったかもしれません。また外から何か立派に見える仕事があったとしても、それに付随する細かい仕事がたくさんあります。書類を整理し、書類を書いたり、宣伝する人をみつけたり、また日々の生活の雑務などもあるのです。
何か才能があるとは、あるいは特別な仕事をするといっても、その人は身なりも構わす寝食を忘れてやることでそれが目覚めたかもしれません。そんな人はわずかでしょう。何事も大変です。人のやっていることが楽に見えるのです。人は好きなことをやるとかいうこともあるとは思います。しかし最後は体も動かなくなり、この世界を旅立つのです。人がやらなければならないことは真理を悟ることです。そうすることで神のような力を得て、自分を幸せにするとともに人の幸せを願った生き方ができるのです。利己的でなくみんなとの調和を図って生きるのです。
この世界が愛と平和に満ちるようにです。その上に立ってエネルギーが余ったら好きなことをやっていくのもいいでしょう。その為に、みんな源の力につながって、本質の人になる修行をするのです。好き嫌いを超えて真の安らぎを得る、本当の成長です。そこに生きる力があり、考える力があり、愛する力があるのです。それが正しい生き方です。それが本物になる生き方なのです。
(次回は3月9日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。