ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(142)
深まりゆく秋を感じる今日この頃です。季節が変わり、すべてが変化しています。変わることが良い方向に変わること、形のあるものは変化しています。そこには終わりがあります。花は美しい花を咲かせ、種を結び次につなげていきます。そんな中で、心も変化しています。その変化を休めたいと、深くリラックスするのが瞑想です。心の荒波が止んで、静かな波になる。そこの奥に宇宙的愛があります。永遠の愛、不動の愛を目指して、修行をします。
愛の中にも段階があります。低い愛から高い愛のいろいろな愛があります。
奪う愛があります。欲しい欲しいとおねだりをする。甘える愛がいいものと思い、愛を持ち依存します。与える愛、与えられる愛、両親から愛をもらっていました。いつも神からの愛があります。しかし、心が欲望に向いていて、そのことがわかりません。愛は常にもらう愛を期待しています。与える愛もあります。ギブアンドテイクです。
もっと、愛を与えられるように進化した愛になることが望ましいのです。しかし常に相手から親切にしてもらいたいと望みます。愛を与えると、エネルギーがなくなってしまうと感じるでしょう。インドは、神への信仰をバクティといいます。神の愛は与える愛のみです。純粋な愛を育む、行為です。神は愛であり、その愛を目覚めさせ、育て、また愛を引き出すために、神を愛し、信じていきます。それは生まれたときからみんなが行う修行です。神にささげてから、食事をしたり、まず、祈ってから、いろいろな行為をするのです。ヒマラヤの聖者は、実際に根源の愛にであう修行をしたのです。究極のサマディです。愛以外のものはすべて、溶かして純粋の愛の存在、神と一体になったのです。
人は神がみんなを愛していることがわかりません。常に不平不満を持ち、あの人はあれを持っていて自分にはそれがないなどと、苦しみます。他人の芝生は青い、その言葉のように人をうらやましがったりするのです。
心を超えた深い愛は自分を癒し、内側から満ちてきます。不動の存在につながるのです。
人に慈愛を与えます。見返りを期待しない愛です。こうした愛を使うことで平和になるのです。それができるためには祝福が必要です。ヒマラヤ聖者は祝福を与えます。それにより宇宙的愛を目覚めさせ、慈愛の人に変容させます。そして日々実践できるヒマラヤシッダー瞑想法を伝授します。これはディクシャという秘法伝授です。それによって、内側を浄化して、本質を目覚めさせるのです。あなたの人生が苦しみから解放され、内側から常に平和に出会い愛が満ち、パワーを得て、楽に生きられる人生を歩んでいきましょう。
(次回は11月9日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。