ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(151)

3月5日 BS─TBS「素晴らしい明日」収録時
ここ十数年の間に東京にはあちらこちらの道路沿いにたくさんの桜の木が植えられ、春先のこの時期になると街路樹の桜の花がピンク色に咲き乱れます。桜を見るために東京の桜の名所のあちらこちらに多くの人が行き交います。観光客も大勢訪れ、日本特有のこの光景を楽しまれているようです。
人間の胸の奥深くには心のセンターがあり、さらにその奥に愛のセンターがあります。そこにはハートのチャクラがあります。そのチャクラの波動はピンクの色です。チャクラとはエネルギーのセンターです。ですからピンクの色を胸に抱くことで宇宙的な愛と平和を感じることでしょう。日本の春はこの桜の花のピンク色に染まっています。この色を見ることで、胸のあたりがざわめき、みんなの心が平和になり、なにか喜びに満ちる感じがすることでしょう。桜前線が日本列島を西から東に、さらには北へと移動していきます。桜の花は咲いてすぐ散ってはかないのですが、桜前線の便りで少し楽しみが長く訪れるでしょう。
この桜の季節は年度初めを迎える時期でもあります。仕事や学びに春の自然の目覚めに力をいただいて、活動的になっているでしょう。
私の幼いころを思い起こしますと、家の庭にはいろいろな花が咲き乱れ、それに目を奪われ、はしゃいで花の中を飛び回って遊んでいました。しかし桜の木は家にはなく、少し離れたところにある寺院の境内の外にはたくさんの桜の木がありました。桜の咲く時期は大勢の花見客を集め、また多くの出店も出ていました。桜祭りです。
私がまだ小さい頃ですが、母親がお重箱にすしなどを作ってそれを持ち、家族と桜の花見に出かけていたのです。そしてワクワクして花見を楽しんでいたことを思い出します。
人は自然とともに生きてきました。宇宙の神秘の力は、この私たちの肉体の中にもあります。心の中にもあります。花を咲かせる力、クリエイティブな力、生かす力です。宇宙はより良いものを作って、みんなに見せていて、また恵みを与えてくれています。この体はいろいろ体験できます。またこの心はいろいろ味わい、考え、あるいは悩むこともあります。
桜の木は悩まないでしょう。悩むのは何か間違えて使っているからです。
ヒマラヤ聖者の教えは愛をはぐくむことを実践します。愛のセンターを開くことを実践します。心を正しく使い、さらにそれを超えていくと愛があり、それは癒す力、創造する力になるのです。
(次回は4月12日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。