〈コラム〉国連で体験的に深い瞑想の話を

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ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(169)

2025年12月4日 金沢の法話会にて

2025年12月4日 金沢の法話会にて

2024年、国連によって、最も日照時間が短い冬至の日が、世界瞑想デーに制定されました。冬至を境に太陽の光が少しずつ長く地球に届きます。瞑想によって人の内側の光を目覚めさせていく、ということで、この日が選ばれたのです。昨年2025年は12月19日に、第2回世界瞑想デーが開催されました。私は国連インド常駐代表部の推薦でゲストスピーカーとして登壇し、メッセージを世界に伝えることができました。

先ごろのコロナの時に、新しいウイルスの発生で多くの方が命を落とし、世界は混乱の渦に巻き込まれました。人々は外出を控え、人との接触を控え、自分を見つめなければならない状況で、アメリカにおいて多くの方が瞑想を始めました。瞑想で免疫力が高まり、精神的にも生理的にも、その効果が広く認識されました。瞑想は悟りという人間完成の最高の方法なのですが、コロナの事態で、遅まきながら、一人一人の心身が変わる瞑想の価値が認識し直されたのです。心を肯定的にする。さらに心を鎮める、それを超えていく価値です。瞑想こそが世界を平和にすることができる希望です。

世界瞑想デーの制定で、第一歩がスタートしました。それは私にとっても世界にとっても大変よろこばしいことです。

今回の世界瞑想デーのスピーチで、他の登壇者がさまざまな瞑想の効果を述べるなか、私のメッセージは体験的に深い瞑想の話をしました。瞑想は単なるリラックスではないこと、だれもが悟れる力があることをお伝えしました。

人類はさまざまな発見をしてきました。医学や心理学が生まれましたが、いまだその研究や対処法は根本療法になっているとはいえません。ヒマラヤ聖者は、究極のサマディを成就して、根本を体験して神秘の力を操るのです。瞑想を最初に始めたのは、5000年以上昔のヒマラヤ聖者です。それは悟りの探求から生まれました。

人類が瞑想の価値を再認識した今、そのことを忘れてはなりません。今の文化を否定せずに瞑想をどう取り入れていくかが大切です。今まさにその神秘の力が必要とされています。ただその力は、人々をコントロールすることに使われてはならないのです。正しい理解でおこないます。

瞑想は創造の源に還る方法です。すべてのエゴを滅し、体も心も超えていきます。自分が自分のマスターになるのです。私が今回、国連の機会を通して、真理からの言葉で瞑想について伝えることができたのは幸いでした。

(次回は1月10日号掲載)

yogmataaikawakeiko

〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。

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