ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅（50）
11月20日、東京・文京シビックセンター小ホールでの講話会
年の瀬も押し迫り、アメリカはクリスマス休暇に向けて、ひとときの安らぎを、期待していることでしょう。コロナ禍の中、いろいろあった大統領選挙が終わり、クリスマスのイルミネーションに、心のときめきが少し戻ってきた感じかと思います。恐れおののき乱れた１年も終わろうとしています。
今年はいろいろあり、すべて学びとできましたでしょうか。来年はもっと内側からの光がともりますように、みんなでお祈りをしていきましょう。あなたの良い思いが良い社会を作ることでしょう。
心はいろいろに変化していきます。忘れやすいのです。それはありがたいことでもあります。でも、心はこだわっていることは決して忘れないようです。悪いこだわりもあります。自己防衛です。
心が成長していくには、どうしたらいいのでしょうか。人はいろいろな知識を集め学び、安心しようとこだわっています。わからないと不安になるのです。集めた知識の大半は、エゴの鎧となります。最もわからないことは「自分はいったい誰なのか」ということです。心が自分なのでしょうか。
人は枝葉のことでも、何かを知ると安心します。いろいろな知識を集めています。そして、それを知ると誰かに話したくなります。新型コロナウイルスについても、みんないろいろな情報を集め、安心しようとしました。しかし、まだまだ安心できてはいません。コロナウイルスをどう退治するか、いまだ良いワクチンが開発されたわけではありません。もし、どこかの国でみんながワクチンを接種することができるとしても、それを望む人はほんのわずか、みんな疑心暗鬼であり、安心していないのです。
もっとしっかり、あなた自身の芯からの抵抗力をつけなければならないのです。どんな病にも抵抗力、免疫力が必要です。ストレスが生命力を消耗させます。何がいちばんストレスになるのか、それは心の恐れです。心配です。
心を安らがせるには、心の働きをストップさせるのです。それが真のヨガ、ヒマラヤ秘教の教えです。それは尊い命の科学、命を輝かす教えです。源から、すべてを創り出す神秘の力の祝福をいただく教えです。
心の働きをストップさせ平和になり、愛を満たし、生命力を満たすのです。心配し考えすぎ、疑い批判し、責めると生命力は消耗します。ヒマラヤ聖者は、究極のサマディで命の科学を知り尽くしたのです。それは外側からの研究ではなく、実際の体験です。心が静寂になり、神からの愛と知恵とパワーが満ちてきたのです。
人は心、そして目や耳や鼻や舌、さらに皮膚の感覚にコントロールされています。自己を信頼し愛することで、すべてが静寂になって充電されるのです。
心が平和になりますように。愛に満たされますように。そして、コロナ禍が終息し世界が平和になりますように。
（次回は１月16日号掲載）
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子（あいかわ・けいこ）
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年６月より３回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年４月よりＴＢＳラジオにて生き方を語る。
