ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(7)
私は「クンムメラ」という聖者のイベントに、人々に祝福を与えるために向かいます。2019年2月、インドのアラハバードという聖地で開かれています。ガンジス川とサラスワティ川とヤムナ川という3つの大きな川が出合うところです。そこはパワフルな聖地であり、そこで沐浴をして、カルマといわれる過去からの行為の記憶をきれいにして生まれ変わり、運命を変えるのです。
その川べりは東京の渋谷区くらいあるでしょうか。広大な河川敷に何千という聖者が祈り、学び、宿泊するテントがつくられ、人々を迎えます。インド中から2000万人もいる聖者が集います。神を思い、神の力を得て、真理に向う出家の修行者です。
5000年以上前から、そうした修行者が現れ、インドの精神性を守っています。その流れが脈々と続き、サマディヨギとしての稀有な存在である私はその中でも特別な存在となっています。
「クンム」というのは、「空っぽの壺」という意味で聖者のことです。「メラ」は「集う」ということです。聖者は、修行をして心を浄め空っぽにして、神になっていきます。
人は誕生し、生き抜き、死を迎えます。生活に必要な物、衣食住を満たし、欲望を満たすために、便利なものを作り、便利な世の中になってきました。しかし、そんなにも努力を注いだのに、それは死ぬときにほとんどもっていくことができないものです。
あなたのより良い行為の記憶と、純粋な魂は持っていくことができるのです。修行した功徳と永遠の知恵は、語り継がれ残るのです。インドの聖者たちは、私たちが何のために生まれてきたのか、人生の目的を知り、この生を、カルマを浄め、欲望を滅ぼし、神と一体になるために捧げるのです。
神につながり、神からの光と愛と智慧を受け、輝いて、神とともに生きる道を歩んでいくのです。このクンムメラは1カ月くらい行われ、特に決められた沐浴の日に世界中から何千万の人が集うのです。延べ1億人もの人がこのクンムメラに集います。私は人々に、愛と知恵の聖なる出会いのダルシャンを行うのです。
(次回は2月23日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。