〈コラム〉この機に、もっと自分も人も大切にする

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ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(71)

10月10日福岡の法話会にて

ニューヨークの冬は東京に比べてかなり寒いのではないかと思います。

コロナ禍で経済が落ち込み、さらに寒さも厳しく感じていることでしょう。命を輝かすために何をしたらいいのでしょうか。以前のように出歩くことも控えられ、ソーシャルディスタンスをとって、距離を置き、みんな寡黙になっていますね。食べるときは黙食で、とレストランのテーブルに書かれていることもあります。話をしたり、歩き回ったり、レストランに出かけたり、こうしたことにも気を使っている今、その不自由さに辟易したり、イライラしたりしたこともあったでしょう。

でもこれを学びとして肯定的に考えることもできます。出歩くことに使われていたエネルギーも、それが本当に必要なことだったのでしょうか。またいろいろなエネルギーがクリエイティブに使われていたのでしょうか。出歩かないことで、今までできなかったことに集中してこなしていくことができます。部屋の中を整理整頓します。また命を輝かすために体を整えます。心を整えます。常に何かをやらないと落ち着かなかった心の使い方、それをやらないことで、休息できることを覚えます。これまで、義理を欠かないようにと、さまざまなお付き合いも頑張っていたかもしれませんが、その時間が減り、最低限の付き合いになって時間もできます。それを豊かなものにする考えです。深い休息の時間をとることもできるでしょう。

長い間コロナ禍でいろいろが不自由になったことで、その状況を受け入れざるを得ないわけです。そして違ったところが見えてきます。ヒマラヤ秘教の教えは自分の中を整理整頓して、自分の心身の品質を良くしていきます。今までは使うばかりで、こだわりばかりで、ストレスを抱え、休まる暇がない。さらにこのコロナ禍でさまざまな心配がある状況です。コロナの病気や、それに対する恐怖があり、エネルギーの消耗があり、命がすり減るばかりでもあるのです。この災難を機に、もっと自分も人も大切にするのです。この体が動くことに感謝します。よい心がけで心のストレスをできるだけ減らし、命の働きを輝かせる必要があります。すべての状況に感謝します。不自由なことに感謝します。コロナへの恐れに感謝します。またこの困難な状況の中で少しでも快適に過ごせるようにみんな頑張っています。国も頑張っている。医療の人も頑張っている。店の人も頑張っている。みんなに感謝をします。

(次回は11月27日号掲載)

yogmataaikawakeiko

〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。

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