ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(8)
インドのクンムメラに行き聖者の行進を行って、多くの取材を受けました。
2月4日の聖者のパレードでは、多くのサドゥという出家した修行者が行進しました。後に続くは、飾り付けられたイスが据えらえた車(トラクター)に座る位の高い聖者です。数十人の弟子や信者さんが乗りこんで行進をしました。
その車に乗った聖者は「マハマンダレシュワル」、「宇宙の師」という称号をいただいた方々です。これは「大僧正」にあたり、大昔から男性のみがいただいていたのですが、私が女性として歴史上はじめて、サマディの偉業をたたえられて、このマハマンダレシュワルという称号をいただきました。それは、15年ぐらい前のことです。その後、今に至るまで、女性も聖者の位をいただきはじめています。
沐浴の行われる3つの川が交流する場所をサンガムと呼びます。マハマンダレシュワルは、特別に飾られた車に乗ってパレードを行い、サンガムでの沐浴のために川に向かいます。
沿道には多くのインドの人々が、これらの聖者から少しでも祝福を得ようと、歓声をあげていました。祝福は、高次元の存在から人々がエネルギーをいただくことです。それはカルマを浄め、運命を変えることができる、素晴らしい出会いです。そして沐浴によって水の浄化をいただくのです。
このようにインドの人は、カルマを浄め、本質に近づこうとする教えがあります。暗闇から光に導かれ、苦しみから喜びに導かれ、究極には神と一体になるという悟りへの道が開かれているのです。
インドの人は深く神や聖者、自然の水を愛し、その源に宿る力を得ようとするのです。聖者は心身を浄め、その源に達した人、あるいは達しようとする人たちです。
本当の幸せは、物質を超えたところにある真理につながり、愛と平和になること、それが本当の幸せなのです。
ここインドの人たちは、そのことがわかり、みなこのクンムメラに、今年は1日で5000万もの人が集ったと、ニュースが伝えていました。
(次回は3月9日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。