ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅（84）
５月８日名古屋での法話会にて
形を整える、それは大切なことです。しかし、その形も時がたつと変化していきます。常に変化するのです。宇宙は変化しています。毎日太陽が昇り、日中その恵みを受け、陽が沈み、今度は月が現れます。月の光が地球を照らし、その波動の違いは変化を起こします。それらの波動は常にすべての物質に影響しています。太陽の光の変化で季節の変化、また温度の変化があります。人の心も体も成長して変化し、社会の流れが変化します。その中でエンジョイし時を過ごします。そこに喜怒哀楽があります。生きること、死ぬこと、病気になること、老いること、変化の中で、すべてを受け入れて楽しむのです。しかし、多くの人は心に振り回されています。そして模索します、ずっと幸せであることを。また、心はつかの間の満足を得ても、常に不安と苦しみを抱えていくのです。仕事に没頭し、趣味に没頭します。そして変化から逃れようとします。でも悲しみが襲うといたたまれない。寂しさが訪れるといたたまれない。人の存在や言葉に慰められても、つかの間の、お体裁の慰めでは効き目がないのです。人はどう生きればいいのか、揺れない人になるにはどうすればいいのか、不動の心を養うのにはどうすればいいのか。スポーツ選手など本番で力を発揮するためにいろいろなことを模索します。神に祈るようなポーズをする選手も見かけます。そうして心を落ち着かせている。でもそれも一瞬のことになってしまいます。あなたの人生を豊かで安定したものにするためには、一時的なものでは根本の解決になりません。自分のクオリティを純粋にして、安定させ、すべてを生み出す力を目覚めさせなければなりません。そうでないと常に不安がつきまとい、どんどん老化して、苦しい人生を生きることになるのです。でも誰もどうしていいかわからずに人生はこんなものと半ばあきらめているのです。変化とどう付き合うのか。理解し、受け入れることが大切です。あるがままを受け入れるということです。それに対して、悲しんだり、怒ったりしないということです。常に平和であることとさらにそれを超えていくのです。変化を受け入れるとともに、変化の波に乗らないようにするのです。それを今にいるといいます。今にいること、時間の影響を受けないところにいるのです。つまり時間を超えるのです。時間は心です。心があると時間がたつのです。心をなくすのです。心を浄化します。そして、その心に左右されず、揺れ動かされないように、自分が自分の心のマスターになるのです。心をコントロールできる人になるのです。それがヒマラヤ秘教の教えです。
（次回は６月11日号掲載）
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子（あいかわ・けいこ）
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年６月より３回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年４月よりＴＢＳラジオにて生き方を語る。
