秋に発売
資生堂は5月13日、2014年秋の新商品のメディア発表会をマンハッタンのイベントスペース「アファーメーションアーツ」で行った。同日発表されたのは、口紅、アイシャドー、ファンデーションなど5商品。その中で特に注目を集めたのが美容液「Ultimune Power Infusing Concentrate」。同商品は、20年にわたる皮膚免疫の研究をベースに開発した美容液で、現在、世界で31の特許を取得している。肌を強くし、なめらかさと弾力を与え、しわができるのを抑える効果があるという。
秋に発売
1991年、資生堂はハーバード皮膚科学研究所(CBRC)と共同で皮膚免疫の研究を開始。表皮全体の細胞数の5%を占めるランゲルハンス細胞は、表皮全体を守る働きがあり、外から侵入する異物を認識し、免疫機能を活性化するよう他の細胞に伝達する。「資生堂は、ランゲルハンス細胞の機能に焦点をあてることで、皮膚の免疫力と強さが向上することを発見しました。その研究成果を用いることで、加齢やストレス、また乾燥、大気汚染、紫外線といった外からの刺激で免疫力が低下して、皮膚がダメージを受けるのを避けることができるのです」と話す、資生堂研究所・化粧品基礎研究センター・皮膚科学研究班の細井純一博士。
同商品には、ランゲルハンス細胞の機能を高めるアルティミューン・コンプレックスという非常に有効な成分や、抗炎症作用をもつ独自の植物成分が含まれており、効果的に皮膚に働きかける。洗顔をして肌が柔らかくなった後、一日2回、セラムとモイスチャークリームをつける前に使用すると、肌のハリと弾力の改善が期待される。9月から資生堂の店舗で発売開始。(30ミリリットル:65ドル、50ミリリットル:95ドル)
詳細はwww.shiseidobenefique.com参照。
(「WEEKLY Biz」2014年6月7日号掲載)
美容液「Ultimune Power Infusing Concentrate」を手にする細井純一博士(左)と資生堂の山岸ドレスラー朋子・マーケティング担当上級副社長=5月13日、ニューヨーク(撮影・工藤)