〈Topic〉「BENTO on demand」が好発進

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自分好みの弁当作る新スタイル
ニューヨーカーの心つかむ

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店内にはイートイン・スペースも

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日替わりアイテムを入れると組み合わせは3150通りにも及ぶ

ニューヨークを拠点に弁当・ケータリング事業を展開する「BentOn(べんと・おん)」(社長:古川徹氏)が2月末からファイナンシャル・ディストリクト店で、新サービスの提供を開始した。その名も「BENTO on demand(弁当オンデマンド)」。日本の弁当とデリ・スタイルを融合させた同サービスでは、日替わりも含めた15種類の総菜から6種を選び、自分好みの弁当(9・99ドル)を作ることができるという、今までニューヨークになかった新しいスタイル。既に好評でランチタイムには行列ができるほどの人気ぶりとなっている。新サービス提供にあたり、古川社長にお話を伺った。

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「構想は6年前から」と語る古川徹・BentOn社長

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好きな総菜6種類選んで
「食べてみると普通のデリとは少し違う」路線を狙っているという古川社長考案の「BENTO on demand」。総菜は和食をベースにした味付けで、和風ドレッシングやわさびなどを使用。メーン(ホットミール)は随時7種類が用意され、鶏の唐揚げやサケの照り焼き、豆腐のハンバーグなどから2種を選べる。ケールのサラダや紫キャベツのサラダなどのサイド(コールドミール※ご飯類も含む)は8種類の中から4種を。メーンとサイド合計で6種類の総菜を選ぶことができる。

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コールドミールはご飯類も含め8種類の中から4種選べる

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定番メニューの他に日替わりメニューが用意されているのも特徴の一つ=写真㊨㊦=で、野菜を中心にしたメニューを数多く取りそろえ、店頭には栄養素と効能も表示。特製の容器を使うことで見た目の美しさも加え、ヘルシー志向でクールなものを好むニューヨーカーへとアピールを図っている。
今回の新サービス開始にあたり、店内も一新。街角によくあるデリ風の内装から、木目調の落ち着いた内装にリフォームした。
日本人にとっては「手早く安いのが良い点」と、とらえられている弁当が米国人にとっては「食べたくないものと食べたいものが混在している」ととらえられることを10年間の弁当販売から感じていたという古川社長。6年前から同サービスの検討を開始し、今年ついに実現に至った。対面で好きなものを選んで注文するデリ方式を採用したため、同サービスはごく自然にニューヨーカーに受け入れられ、オープン初日から評判も上々。今後は同サービスを提供する店舗数を増やしていきたいと古川社長は意気込みを見せた。
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ヘルシーメニューが多い「BENTO on demand」のケータリングスタイルも近日開始予定。

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BentOn Cafe(べんと・おん・カフェ)
ファイナンシャル・ディストリクト店
【住所】123 William st(bet fulton and John)
【電話】212-608-8850
【営業時間】月―金 午前8時〜午後9時、土 午前11時〜午後10時

ケータリング・サービス
(配達可能エリア:マンハッタン・ニュージャージー・クイーンズ・ブルックリン)
【電話】212-608-8850
【FAX】212-608-8853
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【ウェブ】www.benton.nyc、www.bentoncafe.nyc

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年3月28日号掲載)

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