〈Topic〉NY倫理友の会 「春のランチョン」 ゲストスピーカーに櫻井JS理事長

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体験と、難題の克服法語る

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講演を終え、笑顔を見せる櫻井本篤ジャパン・ソサエティー理事長=13日、ニューヨーク(撮影:鈴木貴浩)

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司会を務めたニューヨーク倫理友の会のリンゼイ芥川笑子理事長=同

ニューヨーク倫理友の会(理事長・リンゼイ芥川笑子)は13日、毎年恒例の「春のランチョン」をマンハッタンの新橋レストランで開催した。
今回は、ジャパン・ソサエティー理事長の櫻井本篤氏をゲストスピーカーに迎えて講演会を行った。リンゼイ理事長司会の下、同総領事館・青柳芳克領事部長の紹介を受けて登壇した櫻井氏は同団体を黒字に転換させたことで知られるが、自身の経歴をたどりつつ体験したエピソードや直面した難題の克服法や今後の展望を語り、会場に集まった参加者たちを引き付けた。
米国生活が長い櫻井氏だが、1978年に着任した世界銀行のワシントンDC本部での初仕事では、理解ができないフランス語での会議の議事録を英語で作成する任務を命じられた。その後も人生の岐路において何度も難題に立ち向かう結果となるが、米国21年間を含む34年間の三菱商事での経験を経て同総領事・大使に着任した際は、民間企業との差を感じた。現在も昼の休憩時に窓口を開く総領事館はニューヨークとロンドンのみであるが、その実施には2年かかった。また、今では大イベントであるジャパン・デーの初回開催までのエピソードを披露した。さらに日本人初のジャパン・ソサエティーの理事長に就任した際は、利益で成績を計れないNPOを業績評価するための独自の基準を打ち出した。

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会場では多くの参加者が熱心に耳を傾けた=同

そのほか、持続可能なビジネスモデルの仕組みづくりを課題とすることや、会員の8割が米国人という状況で日米両国の民間人がお互いに切磋琢磨できるような内容を重要視していく意気込みを述べた。
講演後の質問には、さまざまな要素でバランスを取ることの重要性を説き、具体的な事例を交えつつ答えていった。
会場の参加者は、櫻井氏のウイットに富んだ語りで笑いに誘われながらも真剣に講演に耳を傾けたほか、本格的日本食を堪能できる新橋レストランの食事を楽しみつつお互いの親交を深めた。

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年5月23日号掲載)

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