〈ＪＥＮからの東日本大震災復興リポート〉三熊野神社例大祭、全国から神輿を担ぎに

神輿渡御（みこしとぎょ）

東北は７月26日に梅雨明けし、連日厳しい猛暑が続いています。
石巻市南東部に位置する牡鹿半島の大原地区で同月19日、三熊野神社例大祭が開催されました。
漁業が盛んな牡鹿半島では、各浜ごとに鎮守様（神社）を祭っています。大原地区にある三熊野神社もその中の一つですが、東日本大震災の影響により大きな被害を受けました。
同地区の３分の２が津波により流され、多くの住民が仮設住宅での生活を余儀なくされました。一時は家が残った住民と家を失った住民との間に深い溝ができたこともありましたが、ＪＥＮは地域の鎮守様の再生とお祭りの再開に向け、ボランティアの派遣から催しの運営サポートまで、さまざまな活動のサポートを通して双方の垣根を取り払うことに取り組んできました。
また、同地区では震災直後から集会所を無償で開放し、さまざまな支援団体やボランティアを積極的に受入れてきており、そこで生まれた関係から神輿の寄贈や神社修繕の支援を受けてきました。
震災後から４回目の実施となるお祭りですが、被災地を訪れる人が少なくなりつつある現在でも、全国から震災を機に繋がった人々が一緒に神輿を担ぎ、祭りを盛り上げようとやってきます。中には、ＪＥＮのボランティアがきっかけの人も大勢います。
ＪＥＮは、地域の人々が生み出した新しい繋がりが、これからも継続し発展していくよう、応援していきます。

【メモリースピーチプロジェクト、特設ウェブサイト】（日本語）
３月８日にニューヨークで行われた東日本大震災の追悼式典“TOGETHER FOR 311”にメモリースピーチコンテストで銀賞を受賞した高橋匡美さんがスピーチされました。