〈ＪＥＮからの東日本大震災復興リポート〉石巻市内の小中学校、本校舎への引っ越し進む

　石巻市沿岸部の小中学校では、津波による被害を受けた校舎が再開に向けた復旧工事の間、プレハブの仮設校舎や、他の公立学校に間借りをしての授業を行っていました。その数は、小中学校９校（３月末時点）あり、うち４校では、復旧工事の完了に伴い４月から、本校舎での学校生活を再開します。
◇　◇　◇
ＮＰＯ法人ＪＥＮでは、３月の間、各学校の依頼を受けて、仮の校舎から本校舎への備品などの引っ越し作業に参加するボランティアを募集、派遣してきました。各校で行われた延べ７日間の作業には、ＪＥＮが呼び掛け、全国から集まったボランティア約１００人のみならず、「地元のためにお手伝いしたい」という気持ちを抱いている被災した地元の高校生約35人も参加しました＝提供写真。作業では学校職員や保護者、ボランティアとともに、机やいすなどの備品の運び出しや清掃に汗を流しました。一方で、いまだに五つの小中学校では仮の校舎での授業が続きます。学校、そして地域が元の状態に戻るのには、まだまだ時間がかかります。