ＪＥＮでは６月、宮城県石巻市の荻浜中学校で津波によって倒れてしまったフェンスの修繕作業を行いました＝提供写真。裏山との仕切りが無くなったことで、グラウンドにはシカが侵入し、花壇の花は食べられ、校庭のあちこちにフンが落ちていました。
ＪＥＮの呼び掛けによって集まったボランティアなど８人が２日間の作業に取り組み、17本のフェンスを立て直しました。６月には、新たにネットを張り、支柱を補強し修復を完了します。
海を見下ろす入り江に建つ荻浜中学校は津波による校舎の倒壊は避けられましたが、校庭や倉庫、フェンスなどが流出しました。幸い人的被害はありませんでしたが、集落が大きな被害を受け、多くの生徒が地区外の仮設住宅等への転居を余儀なくされました。また、親の離職など、さまざまな理由によって生徒数は大きく減少し、2014年度は11人。このままでは学校自体の存続も危ぶまれています。
公立学校の修繕などの問題は基本的に行政が取り組む課題ですが、被害調査の不備や予算不足などにより、現在までそのままの状態でした。また、震災後の建築需要の高まりによって特にへき地では業者の確保が困難になっています。
ＪＥＮでは、学校での活動の他、人びとが地域での生活を取り戻し、よりよい地域を再生していくことができるための支援を継続的に行っていきます。また、学校での活動のほか、漁村地域の活性化を目指した体験プログラム「浜へ行こう！」のサポートなど、人びとが地域での生活を取り戻し、よりよい地域を再生していくことができるための支援を継続的に行っていきます。
ＪＥＮ設立20周年を記念して、「20の成長」プロジェクトを実施中。皆さんもご参加いただけます。詳しくは、ウェブサイトをご覧ください。
【ウェブ】（日本語）www.jen-npo.org
（英語）www.jen-npo.org/en/index.php
（「WEEKLY Biz」（ニューヨーク）2014年７月５日号掲載）
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