〈インタビュー〉「荘園不動産」 古旗修社長に聞く

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全てを総括したトータルの幸せを得ていただきたい

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インタビューに答える荘園不動産の古旗修社長

間もなく20周年

ニューヨーク州とコネチカット州で、住宅・商用不動産物件の売買・賃貸・管理等、不動産業務全般を手掛ける「荘園不動産」が間もなく20周年を迎える。栄枯盛衰の激しいニューヨークにおいて不動産業に携わり、25年にわたってビジネスを続けてきた秘訣(ひけつ)を、同社社長の古旗修氏に聞いた。
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不動産業というと、一般的には住宅に関する契約や法律を扱う堅い仕事というイメージがある。だが古旗氏は「25年間ずっと、とてもプライベートな、ヒューマンな仕事だと思ってやってきました」と語る。扱う物件に人が住んで、生活して、そこに人生が生まれる。「お問い合わせをいただいた最初のコンタクトから何年も、またお客さまによっては何十年にもわたって、何軒ものお付き合いをさせていただくこともあります」
「サービスは一貫して、全てを総括したトータルの幸せを得ていただきたい。それを目指してお手伝いしていくため、お金がもうかれば成功、よりたくさん売れれば成功、という種類の仕事ではなく、とても人間的な仕事だと思うのです」
もちろん、そういったことより条件に合う物件をなるべく早く探してほしいというケースもある。人それぞれ求めるものも、好みのコミュニケーションスタイルも全て違うなかで「どんなに長く仕事をして業界に詳しくなっていっても、私の常識を押し付けずに、その方にとって一番良いものを一緒に、誠実に探していくことが大事」と話す古旗氏。
25年続けてこられたことに何か秘訣があるとすれば、「目先のこと、短期的なことを目指すのではなくて、真面目に正しい仕事を積み重ねることではないでしょうか。そうすれば後のことは付いてきます」と笑顔を見せる。
美術大学・大学院出身の古旗氏は、一時はその道で生きることも考えたが、たまたま出合った不動産業に「やると決めたらとことんやるタイプなので」と、真剣に打ち込み、気付けば四半世紀が経過していた。

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ウェストチェスターにあるメーンオフィス

同社が扱う多くの物件が点在するマンハッタン、ウェストチェスター、コネチカット州の異なった地域にコミュニティーを実体験するために、現在までニューヨークエリアで10回以上引っ越しを繰り返したという。そこで暮らしてみることで情報が増え、顧客が増え、貸主との関わりも深くなっていった。物件自体の情報だけでなく、学校やレクリエーションなど生活施設の口コミや各地域にある「肌感覚」など実際にそのエリアを体感しなければ分からない情報と、各コミュニティーで培った人脈とが同社の強みだ。
売りたい人は高く売りたい、買いたい人は安く買いたい…このギャップが不動産業にはつきもの。だからこそ、誰かが一方的に得をするのではなく、全員のハッピーがマッチングする場所を見つけるのが古旗流。これから先も同社を通して幸せな毎日を見つける顧客はどんどん増えていくだろう。

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荘園不動産
【住所】メーンオフィス:32 High Street, Rye, NY 10580
マンハッタンオフィス:245 Park Avenue, 39th Floor, New York, NY 10167
【営業時間】午前9時〜午後7時
【電話】ウェストチェスター:914-921-1616
マンハッタン:212-226-4545
グリニッジ(コネチカット州):203-861-2525
【ウェブ】www.shoenrealty.com

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年3月14日号掲載)

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