前田敦子、NYジャパン・カッツで英語であいさつ

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映画祭、7月24日まで開催

現在、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで開催中の映画祭「第10回JAPAN CUTS 〜ジャパン・カッツ!」で松田龍平主演の「モヒカン故郷に帰る(Mohican Comes Home)」が上映され、14日、女優の前田敦子と沖田修一監督が出席した。

映画祭で登壇しあいさつをする沖田修一監督(左)と前田敦子(©Daphne Youree)

映画祭で登壇しあいさつをする沖田修一監督(左)と前田敦子(©Daphne Youree)

映画祭のオープニング作品として上映された本作。上映前に、前田は沖田監督と共に登壇し、英語で「ここに来られてとっても幸せです」とあいさつした。一方、沖田監督は「自分が監督した作品をニューヨークで上映していただけることをうれしく思っています」と思いを語った。

本サイトでは22日、前田と沖田監督のインタビュー記事を、インタビューコーナー「ガチ!」でアップ予定。

今回で10回目の開催となるこの映画祭は7月24日まで開催。既に、「下衆の愛」「母と暮せば」「殿、利息でござる!」「バクマン」などの話題作が上映されている。

今後、リリー・フランキー、横浜聡子監督、呉美保監督ら多くの俳優、監督、スタッフが登壇する予定。

©Daphne Youree

「ジャパン・カッツ」オープニング上映の会場の様子(©Daphne Youree)

 

■映画祭概要
ジャパン・ソサエティー:333 E. 47th St(bet 1st & 2nd Ave)
ジャパンカッツ公式ページ:japansociety.org/page/programs/film/japan-cuts-2016

■今後の上映スケジュール(7月19日〜)

◎『団地』 The Projects|北米初公開|
7月19日 火曜日 午後6時30分
日本を代表する舞台女優・藤山直美のために阪本監督が書き下ろした完全オリジナル脚本の会話劇。三代続いた漢方薬局を売り払い、大阪近郊の古ぼけた団地へ引っ越してきた山下ヒナ子(藤山直美)と夫の清治(岸部一徳)。昼間から散歩ばかりしている清治に、周りの住人はあれこれ噂話を立てるも、ヒナ子は気にせずパートに出かける毎日を送っていた。そんなある日、些細なきっかけで清治が散歩にでなくなり、スーツ姿の若い男(斉藤工)が家を出入りするようになると、離婚、蒸発、殺人かと近所はますます好奇心を高める。次第に状況はエスカレートし、警察やマスコミまで巻き込む騒動へと発展していく。
2016年|104分|HD CAM | 監督・阪本順治|出演・藤山直美 岸部一徳 大楠道代 石橋蓮司 斎藤工

◎『顔』 Face|
7月19日 火曜日 午後8時45分 
2000年度の日本国内の映画賞を総なめにした作品。第55回毎日映画コンクール日本映画大賞、2000年度キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位、第24回日本アカデミー賞優秀作品賞など多数受賞。35年間自宅に引きこもり、母親が営むクリーニング店の二階で洋服のかけはぎの仕事をして暮らしている正子(藤山直美)の生活は、母親の急死で一変する。仲が悪かった妹の由香里(牧瀬里穂)を衝動的に殺害してしまい、家を飛び出し逃亡生活をすることになる。内向的だった性格が逃亡生活中にさまざまな人に出会うことより変わっていき、いつしか生きる意欲を見出していくようになるが…。実際に起こった逃亡犯をモデルに宇野イサムの原案を阪本順治監督が宇野と共に脚本を執筆。
2000年|123分|35mm | 監督・阪本順治|出演・藤山直美 佐藤浩市 大楠道代 豊川悦司 牧瀬里穂

◎『あるみち』 A Road|北米初公開|
7月20日 水曜日 午後6時30分 
*短編『Born With it うまれつき』 Born With Itも共に上映|ニューヨーク初公開
*エマニュエル ・オセークフォーJr. 監督による舞台あいさつ
有名自主映画のコンペティション・PFFアワード2015でグランプリ受賞。第66回ベルリン映画祭に正式出品。監督は東京造形大学在学中の学生で、ベルリン映画祭では長編映画の監督として史上最年少(当時22歳)の出品作となったことでも話題。主人公の杉本大地を監督本人が実名で演じるほか、母親や友人役も実在する本人たちが登場する。ストーリーは、浪人時代を経て、念願の美術大学に入学した青年の日常が舞台。友人たちとの何気ない会話や、昔の仲間との関係性の変化、そして母親との日常のやりとりが、絶妙なリアリティーで描かれる。キャストから撮影スタッフまで全員が素人で構成されたフレッシュ感あふれる話題作。
2015年|85分|HD CAM | 監督・杉本大地|出演・杉本大地 勝倉悠太 杉本りか 碇石優人 近藤耀司

◎短編 『うまれつき』 Born With It|ニューヨーク初公開|
アフリカ系日本人のケイスケが日本の田舎の小学校に転校して、どうして自分は他の人と肌の色が違うのかを少しずつ受け入れていく様子を描いている。
2014年|16 分|監督・エマニュエル ・オセークフォーJr.|

◎『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』 Mother, I’ve Pretty Much Forgotten Your Face|海外初公開|
7月21日 水曜日 午後8時45分 
*詩人・三角みづ紀とパーカッショニスト井谷享志による舞台あいさつ 
1980年にパンク・ロックバンド「ザ・スターリン」を結成し、その過激なライブパフォーマンスで世間をにぎわしたミュージシャン・遠藤ミチロウ。1993年のバンド解散後も精力的に活動し続けている。そんな中、遠藤の還暦ツアー中に東日本大震災が起きる。それまで故郷や家族を顧みることはなかった遠藤が、故郷である福島の悲惨な現実に直面し、仲間とともに「PROJECT FUKUSHIMA!」を始動させることになる。自身の代表曲「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました。」をタイトルに掲げ、遠藤自身が監督を務める。
2016年|103分|DCP | 監督・遠藤ミチロウ|出演・遠藤ミチロウ 三角みづ紀 盛島貴男 竹原ピストル

◎『シェル・コレクター』 The Shell Collector|北米初公開|
7月21日 木曜日 午後7時
*坪田義史監督、俳優・リリー・フランキーによる舞台あいさつと質疑応答
* CUT ABOVE 賞for Outstanding Performance in Film 授賞式&上映会後、UNDERWATER DREAM (アンダーワォーター・ドリーム)パーティー開催
ピュリッツァー賞受賞の米国人作家・アンソニー・ドーアの同名短編小説を映画化。貝類学の世界で成功を収めた盲目の学者(リリー・フランキー)は、妻子と離れて沖縄の孤島で貝を収集しながら一人静かに暮らしていた。そんなある日、奇病を患った女性画家いづみ(寺島しのぶ)が島に流れ着く。いづみの奇病を偶然にも学者が見つけた新種のイモガイの毒によって治癒してしまう。それを知った人々は、貝毒による治療法を求めて島に押し寄せ、やがて学者の日常は狂い始めていく。
2016年|89分|DCP | 監督・坪田義史|出演・リリー・フランキー 寺島しのぶ 池松壮亮 橋本愛 普久原明

◎『きみはいい子』 Being Good|ニューヨーク初公開|
7月22日 金曜日 午後6時30分
*呉美保監督による舞台あいさつ及び質疑応答
第37回モスクワ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。児童虐待、いじめ、モンスターペアレンツ、認知症など、現代を象徴する問題の数々を含んだヒューマンドラマ。岡野匡(高良健吾)は、小学校の新米教師。まじめだが優柔不断で、クラスの問題にうまく向き合えず、恋人ともうまくいかない日々を送っている。一方、水木雅美(尾野真千子)は、夫が海外に単身赴任中のため3歳の娘との二人暮らし。幼少時に受けた虐待がトラウマになり、我が子にもたびたび手をあげてしまう。一つの町で暮らす彼らは、それぞれの問題を抱えながら人々と出会い、人を愛することの大切さを知っていく。
2015年|121分|DCP | 監督・呉美保|出演・高良健吾 尾野真千子 池脇千鶴 高橋和也

◎『無伴奏』 A Cappella|北米初公開|
7月22日 金曜日 午後9時30分
*プロデューサー・登山里紗による舞台あいさつ
原作は直木賞作家・小池真理子による半自叙伝的恋愛ストーリー。舞台は日本全国で学生運動が繰り広げられた1969年の仙台。学園紛争に関わっていた女子高校生・響子(成海璃子)は、クラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」で、大学生の堂本渉(池松壮亮)とその友人たちと出会う。独特の雰囲気を持つ渉に次第に惹かれ、やがて恋愛関係を結んでゆく響子。そこには誰もが予測しなかった衝撃的な未来が待っていた。
2016年|132分|DCP||監督・矢崎仁司|出演・成海璃子 池松壮亮 斎藤工 遠藤新菜 松本若菜

◎『ボクは坊さん』 I Am a Monk|ニューヨーク初公開|
7月23日 土曜日 午後12時 
愛知県今治市にある栄福寺の住職・白川密成氏が綴った実話エピソードを映画化。本屋で働く白川光円(伊藤淳史)は、住職だった祖父の死をきっかけに24歳で住職になることを決める。初めて足を踏み入れたその世界には、檀家の人々との関わりから坊さん専用グッズまで、想像もしていなかった驚きの毎日が待っていた。慣れない生活に四苦八苦しながら、葬儀や結婚式で人間の生死と向き合い、様々な経験を積んでいく。住職として自分は何ができるか――取り巻く友人たちとの交流を通して、試行錯誤しながらも着実に成長を遂げていく。
2015年|99分|DCP||監督・真壁幸紀|出演・伊藤淳史 山本美月 溝端淳平 濱田岳 松田美由紀

◎『ケンとカズ』 Ken and Kazu|北米初公開|
7月23日 土曜日 午後2時
第28回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞受賞。自動車修理工場で働く悪友ケン(カトウシンスケ)とカズ(毎熊克哉)は、裏では覚せい剤の取引で金を稼いでいるが、ケンは恋人・早紀(飯島珠奈)の妊娠を機に、人生をやり直そうと考えていた。一方のカズは、認知症の母親を施設に入れるために資金が必要なことをケン言い出せずにいた。カズの危険な行動により元締めのヤクザに目を付けられ、二人は次第に追い詰められていく。
2015年|98分|Bluray | 監督・小路紘史|出演・カトウシンスケ 毎熊克哉 藤原季節 飯島珠奈 高野春樹

◎『断食芸人 』 The Artist of Fasting|北米初公開|*18歳以上対象
7月23日 土曜日 午後4時30分
*足立正生監督によるビデオメッセージ
1960年代に“アングラの旗手”として名を馳せた伝説的な映画監督・足立正生が、さまざまな解釈が可能なフランツ・カフカの同名小説を現代社会を舞台に映像化。ある日、ある街角にふらふらと現れ座り込んでしまった一人の男(山本浩司)。どこから来て、いったい何をしているのか――駆け寄った少年の問い掛けに男は一切答えない。男の存在はSNSで拡散され、やがて人々はこの得体の知れないこの男を「断食芸人」に仕立てあげていく。50日間絶食した男の末路は果たして…。
2015年|105分|DCP | 監督・足立正生|出演・山本浩司 桜井大造 流山児祥 本多章一 伊藤弘子

◎『FAKE』 |日本公開版スペシャル・プレビュー|
7月23日 土曜日 午後7時
*森達也監督による舞台あいさつ及び映画作家・想田和弘司会による質疑応答
2014年に発覚したゴーストライター騒動でメディアを騒がせた虚偽の作曲家・佐村河内守の素顔に迫った衝撃のドキュメンタリー。監督は、オウム真理教を題材にした映画をはじめ、タブーに踏み込むドキュメンタリーで名を馳せる森達也。聴覚障害のハンディキャップを乗り越えて華麗で美しい楽曲を書き上げる佐村河内は、“現代のベートーベン”と称賛され悲劇の天才作曲家として各所で活躍していた。しかし、音楽家の新垣隆の告白により、佐村河内の楽曲はゴーストライターを務めていた新垣隆によるものであり、さらには実際には耳が聞こえていることが暴露された。本編では、その後世間から身を潜めていた佐村河内の様子を自宅で撮影し、その知られざる素顔に迫る。
2016年|109分|DCP | 監督・森達也|出演・佐村河内守 新垣隆 森達也

◎『爆裂都市』Burst City|
7月23日 土曜日 午後10時 
監督は1970年代後半にインディーズ映画の騎手として注目され1980年の『狂い咲きサンダーロード』で一躍脚光を浴びた石井聰亙。荒廃した近未来を舞台に、過激なパフォーマンスを繰り広げるロックバンドとそれを取り巻く暴力と快楽に満ちた社会を描いたアクション映画。原子力発電所建設を企てる暴力団と暴徒化した貧民層、戦闘警察の介入によって破壊されていく街が舞台。地元のライブハウス「20000V」で人気のロックバンド“バトル・ロッカーズ”が演奏中に突如“マッド・スターリン”が殴り込んでくる。彼らのファン同士で熾烈な抗争が始まっていく。当時音楽シーンをにぎわせていたミュージシャンが多数出演している事でも知られる。
1982年|117分|35mm |監督・石井聰亙|出演・陣内孝則 町田町蔵 遠藤ミチロウ 泉谷しげる 室井滋 大江慎也

◎『ビリギャル』 Flying Colors|ニューヨーク初公開|
7月24日 日曜日 午前11時45分
実在する女子高生の受験話を描いたベストセラー書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』を映画化。主人公・さやか(有村架純)は金髪、ヘソ出しに超ミニスカートの今どきのギャル。素行不良で成績学年ビリで問題児のさやかは、母親の言いつけで塾に通うことになる。そこで出会う教師(伊藤淳史)の励ましで、小学4年生レベルの学力から慶応大学合格を目指すという、無謀とも思える挑戦を始める。
2015年|117分|HD CAM | 監督・土井裕泰|出演・有村架純 伊藤淳史 野村周平 田中哲司 吉田羊

◎『ふきげんな過去』 Kako: My Sullen Past|北米初公開|
7月24日 日曜日 午後2時
三島由紀夫賞&向田邦子賞受賞の経歴を持つ異才の劇作家・前田司郎がオリジナル脚本で挑んだ人間ドラマ。東京・北品川の食堂「蓮月庵」で退屈な毎日を過ごす女子高生・果子(二階堂ふみ)の前に、18年前に爆破事件を起こして死んだはずの伯母・未来子(小泉今日子)が突然戻ってくる。戸籍も無く何かに追われている様子の未来子は、果子の部屋に居候することになる。そんな状況にいらだちと不満を募らせる果子。しかしある時、未来子に「自分が本当の母親である」と告げられ、何もかもが平凡で退屈な夏休みが、果子にとって特別な時間となっていく。
2016年|120分|DCP | 監督・前田司郎|出演・小泉今日子 二階堂ふみ 高良健吾 板尾創路 山田望叶

◎『エミアビのはじまりとはじまり』 Emi-Abi|世界初公開|
7月24日 日曜日 午後4時30分
*渡辺謙作監督による舞台あいさつ
第37回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞(『舟を編む』)を受賞した渡辺謙作の監督作。人気上昇中の漫才コンビ「エミアビ」の海野(前野朋哉)は、自動車事故で同乗していた雛子(山地まり)とともに突然他界してしまう。相方を失い途方に暮れる実道(森岡龍)は、マネージャーの夏海(黒木華)を連れ、雛子の兄・黒沢(新井浩文)に会いに行く。黒沢も数年前までお笑い界で活躍しており、エミアビの先輩かつ恩人だった。亡き雛子のためにと黒沢からネタを頼まれる実道だが、黒沢からは厳しいダメ出しを連発される。遺された彼らは、互いの人生と交差しながら自らを「再生」していく。
2016年|88分|HD CAM | 監督・渡辺謙作|出演・森岡龍 前野朋哉 黒木華 山地まり

◎『俳優 亀岡拓次』 The Actor|北米初公開|
7月24日 日曜日 午後7時
*横浜聡子監督による舞台あいさつ及び質疑応答
自ら劇団を持ち、俳優としても活躍する作家・戌井昭人の同名小説を映画化。37歳独身の亀岡拓次(安田顕)は、幅広い役柄をこなす名脇役俳優として大忙しの毎日を送っている。しかし私生活では、彼女もいなく安い居酒屋を一人飲み歩くという地味な日常だった。ある日、ロケ先の長野県諏訪市で立ち寄った居酒屋の女将・安曇(麻生久美子)に恋をしてしまう。そんな中、世界的に著名な監督の新作オーディションを受けるという、一世一代の大チャンスがやってくる。果たして亀岡の人生はどう転がっていくのか…。音楽は、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』を担当したことでも知られる大友良英が手掛ける。
2015年|123分|DCP | 監督・横浜聡子|出演・安田顕 麻生久美子 宇野祥平 新井浩文 染谷将太

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