熊本地震復興支援金付与先を決定

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「The Japan Earthquake Relief Fund」


ジャパン・ソサエティー
(JS)は、2016年4月14日に発生した熊本地震の被災地支援のための寄付金窓口を同月18日より新たに開設。「The Japan Earthquake Relief Fund」(以下、JERF)には、6月30日までに約430件による25万ドル近い寄付が集まった。今回、熊本県で活動を行う五つの団体に対して、総額20万5000ドルの支援金付与を決定したと発表した。
なお、JERFは、東日本大震災発生直後の11年3月12日に開設され、現在までに、2万4000件を超える寄付が寄せられ、総額約1430万ドルが集まっている。

本基金から東北と熊本を併せ、これまでに48の団体による合計71のプロジェクトに支援金付与を行っている。

【ウェブ】www.japansociety.org/earthquake

〈JERF新規支援先団体〉

■難民を助ける会(AARJapan)
国連に公認・登録されている国際NGO、AAR Japanで、熊本県西原村にある障害者自立支援施設「NPO法人にしはらたんぽぽハウス」の再建を支援している。同施設は地震により深刻な被害を受け、利用が困難となった。本支援金は、新しい施設の再建にあたり、台所や、浄化槽といった設備費に充てられる。

■JEN(ジェン)
国際救援活動で知られる特定非営利活動法人で、熊本で継続して復興活動を行う20人の地元リーダーの育成事業を立ち上げる。本事業は、特に若者と女性に焦点を当て、地元に根ざした長期的な復興支援を行い、自ら支援プログラムを立ち上げるリーダーの育成を目指す。

■カタリバ
高校生を対象としたキャリア学習プログラムを提供し、全国に7つの拠点を持っている。本団体は、熊本県益城町の仮設住宅に住む中高生を主な対象に、学びの機会と学校以外で前向きに過ごせる居場所の提供を行うだけでなく、震災の影響で余儀なく学校行事が削減された地元中学校でのプログラムの企画と運営を行う。

■くまもと健康支援研究所
震災発生後からエコノミークラス症候群予防及び生活不活発病予防のための巡回支援を被災地で開始。本支援金を活用して、仮設住宅集会所5か所で開催しているコミュニティカフェ「くまカフェ」の運営だけでなく、仮設の団地農園や花壇の運営支援と、仮設住宅入居者の生きがい就労機会の提供に努める。

■フミダス
熊本市で、中長期実践型インターンシップを軸とした若者の人材育成に取り組んできたフミダスは、地震発生後、「熊本復興・右腕プログラム」を立ち上げた。観光、福祉、健康医療の分野で地元リーダーの右腕となる人材募集を行っており、本支援金は、この事業の運営に充てられる。

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