プレッシャーは勝つためのエネルギーに
「ガチ!」BOUT.97
18日にニューヨークのハンターカレッジ体育館で開催される極真空手トーナメント「オールアメリカンオープン2011」。最も注目を集めるブラジルのエヴェルトン・テイシェイラ選手は、今やK-1の決勝トーナメントに出場するプロ格闘家。大会にむけての意気込みを聞いた。(聞き手・高橋克明)
18日、NYで大会開催
3年ぶりとなる空手復帰戦。今の気持ちはいかがですか。
テイシェイラ 世界大会がある年(4年に1回)には空手に戻り、大会に出場することを決めていましたから、何の違和感もありません。
3年間、K-1のマットで闘った経験は空手にどのような影響を及ぼしましたか。
テイシェイラ K-1では、間合いの大切さを実感しました。それを空手の試合に生かそうと考えています。
あなた自身はK-1に出場してさらに強くなったと思いますか。
テイシェイラ K-1に出たから、さらに強くなったとはあまり感じていませんが、出場したことはプラスになっていると思います。やはり空手の試合はキックとは違いますので、今まで培ってきた空手の稽古と、現役世界チャンピオンというプライドが、私の大会出場のモチベーションを高めていますね。
今大会、優勝候補と言われていることにプレッシャーは感じますか。
テイシェイラ プレッシャーはいつも感じますが、そのために萎縮したことはありません。それを勝つためのエネルギーに変えています。
他の出場選手で、闘ってみたい相手、気になる選手はいますか。
テイシェイラ 別に特定の選手はいません。
当日、会場に来るファンに向けてメッセージをください。
テイシェイラ 皆さんも夢や希望に向けて、諦めず努力してほしい。そうすれば必ず報われます。私は今大会も世界大会も、全力で戦いますから、応援よろしくお願いします。
エヴェルトン・テイシェイラ
職業:空手家
ブラジル出身。9歳で極真会館ブラジル支部に入門。2000年、ブラジル選抜大会重量級で優勝。以後、数々の試合で優勝を手にする。07年にはフランシスコ・フィリォに次ぐ、外国人として2人目の極真世界王者の座を獲得。08年にはK-1に電撃参戦をはたし、KO勝ちする。国際空手道連盟 極真会館公式サイト:www.kyokushinkaikan.org、極真空手ニューヨーク:www.kyokushinkarate.com
〈インタビュアー〉
高橋克明(たかはし・よしあき)
専門学校講師の職を捨て、27歳単身あてもなくニューヨークへ。ビザとパスポートの違いも分からず、幼少期の「NYでジャーナリスト」の夢だけを胸に渡米。現在はニューヨークをベースに発刊する週刊邦字紙「NEW YORK ビズ」発行人兼インタビュアーとして、過去ハリウッドスター、スポーツ選手、俳優、アイドル、政治家など、400人を超える著名人にインタビュー。人気インタビューコーナー「ガチ!」(nybiz.nyc/gachi)担当。日本最大のメルマガポータルサイト「まぐまぐ!」で「NEW YORK摩天楼便り」絶賛連載中。
(2011年6月4日号掲載)