〈企業トップインタビュー〉ブレマー アソシエイツ,インク ブレマー美菜子社長

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就職後もきめ細かくフォローアップ

求められるのは、即戦力とパーソナリティ

08-01-18_Minako 「企業は人なり」をモットーに15年間、東海岸トライステートエリアを中心に人材紹介派遣サービスを提供してきた老舗エージェンシー「ブレマー アソシエイツ,インク」。これまで、数多くの就職を実現してきた同社社長のブレマー美菜子氏に話を聞いた。
―事業展開は。
ブレマー社長 ニューヨーク本社を中心に、2001年にはサンディエゴのブランチオフィスを設立し、全米からの人材紹介・派遣を行っております。派遣先の企業は、ニューヨークオフィスではトライステートを中心に、カリフォルニア、シカゴ、アトランタ、ケンタッキー、フロリダ、テキサスなど、ニーズがあれば全米どこでも対応しております。また、求職者も全米からオンラインで登録可能です。求職者の割合としては、50%が日本人で英語で仕事ができる方、25%が英語が母国語の日英バイリンガル、25%が英語だけを話す方です。
―米国の雇用状況は。
雇用状況は不動産の市場と比例します。ですから米国でも、今は厳しいと言えますが数年後には回復すると思います。幸いなことに当社は常に、企業からの求人も求職者もバランスよく集まっております。また、優秀な人材はどんな時でも必要とされますから、常に自分を磨くことが何よりも大切です。
―同業他社との差別化は。
当社が一番力を入れているのは、きめ細やかなサービスです。求職者の就職が決まってからも、出社日、1週間、1・3・6カ月、1年と定期的に企業に電話をし、きめ細かなフォローアップをしています。また、大切なことですが、やはり求職者が望む条件や希望を最優先に考えることです。そうでなければ、すぐに辞めるというような事態になりかねず、企業にとっても不利益となります。当社では、まず数人のリクルーターとの1対1の面接を行います。その後3、4人のリクルーターで話し合い、求職者について分析し、意見を交換します。そして、紹介を行うという流れです。
―日本のアクシスとの提携について。
日本における就職斡旋事業・エグゼグティブ紹介事業拡大を目的に、2006年には、人材紹介をコア事業とするアクシスと提携しました。日本の雇用需要は上向きなので、日本にある外資系企業への米国大卒者や社会人の紹介が増えています。日本のメーカーなども、米国での業務経験者を雇用したいというニーズが高まっています。
―現在、求められる人材とは。
どの職種でも求められるのは、即戦力とパーソナリティです。2008年は、当社では専門職をターゲットに数多くのプレイスメントを紹介をしていきたいと思っております。また、スキルを多く持っている人は就職に有利だと言えます。例えば、会計でもCPAやビジネスローを併せ持っている方などです。職務経験のまったくない方は、インターンシップやテンプで経験を得ることですね。会社によっては新卒歓迎のところもあります。また経験がなくても、他に強みがあることを堂々と売り込むことが大切です。
―今後の目標は。
サービスの密度をさらに濃くし、「企業内の人事部、採用部門」として役立ちたいと思います。2008年は日本への紹介、また専門職や即戦力の紹介を今まで以上に行い、積極的に行っている社員育成、社会への貢献、ボランティアなども継続していきます。(インタビュー・文/長島章子)

 ブレマーみなこ 東京都出身。国際線スチュワーデスを経て、日本IBMの副社長秘書を10年務める。その間、2年間の米国留学も含め、アメリカのビジネス、文化の理解を含め、企業と人との関わり、地域社会への貢献といったことを体験的に学ぶ。再びIBMへ職場復帰。その後結婚。87年に渡米。NY大手人材派遣会社で記録的な数字を確立。92年にブレマー アソシエイツを設立。スペイン、オランダ、中国から養子縁組をした4人の子ども達のテニス活動や種々のボランティアを仕事の合間をぬって行う。結婚27年。ニューヨーク―サンディエゴの2つのオフィスを行き来している。趣味は、テニス、スキー、ピアノ、洋裁。座右の銘は、「陽気ぐらし」、「相手は自分を写し出す鏡」。
(「WEEKLY Biz」2008年1月18日号掲載)

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