香り高いパエリアと多様なタパスが人気
マンハッタンのイーストビレッジにある「La Paella(ラ・パエリア)」はその名の通り、香り高いパエリアと、種類豊富なタパス(小皿料理)が人気のスペイン料理レストラン。地元でとれた新鮮な魚介と、スペイン直輸入の生ハムやチーズをふんだんに利用した料理の数々は、1995年のオープン時から評判で、日本人のブログやガイドブックで紹介されることも多い。
パエリアはスペインの伝統料理ではあるが、バレンシア地方やバスク地方、カタルーニャ地方など、場所によって使う食材が異なり、その味も多様。同店では5種類のパエリアを提供しており、中でも多く注文されるのが「Basque(39ドル)」。エビやクラム、イカなどの海の幸はもちろん、チョリソーや鶏肉もふんだんに盛り込まれたにぎやかなパエリアで、さまざまな食材からのだしがしみ込んだサフランライスに、レモンを搾って食べると絶品だ。「おいしさの秘けつは、パエリアの味と色の決め手となる香辛料『サフラン』に妥協していないこと。サフランはもともと高
価なものですが、当店ではその中でも最高品質のものをふんだんに利用しているため、コクや香りの違いはすぐに分かると思いますよ」と語るのは、シェフのアイバン・ナレアさん。スペイン料理のシェフ歴25年というベテランで、どの料理も自信を持って提供している。
日本人に人気なのは、イカ墨がたっぷりの黒いパエリア「Negra(35ドル)」。ほか、肉の具材が中心の「Catalana(36ドル)」、ベジタリアン向けの「Verdura(34ドル)」、魚介が中心の「Marinera(38ドル)」と、好みに合わせて選択できる。生ハムやコロッケをはじめ、10ドル以下で気軽に食べられるタパスと、スペイン産ワインとの相性も抜群だ。
こぢんまりとした外観ではあるが、地下に60人まで使用できるパーティー
ルームもあり、店全体で80人以上が着席可能。前菜・メーン・デザートが選べるランチは、お得な12・99ドル。アートに彩られたおしゃれな店内で、同店自慢の自家製サングリアを片手に「小さなスペイン」でのひとときを楽しんでみてはいかがだろうか。◇ ◇ ◇
La Paella【住所】214 E 9th St. NYC【営業時間】平日 午後5時~11時
日曜 正午~午後11時、金・土 正午~午後11時30分【電話】212-598-4321
【ウェブ】www.lapaellanyc.com (無料デリバリー:11ドル~)
(「WEEKLY Biz」2014年2月8日号掲載)