「濃厚豚骨」ラーメンがNY初上陸

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「RAMEN ZUNDO-YA NEW YORK」、姫路から世界へ

背脂の量選べる本格派

12月11日、ラーメン激戦区の一つイースト・ビレッジに本格派濃厚豚骨ラーメン店「RAMEN ZUNDO-YA NEW YORK(ラーメン・ずんどう屋・ニューヨーク)」がオープンした。兵庫県姫路市に1号店をおき、西日本中心に日本全国19店舗を展開する「ラー麺ずんどう屋」の海外初店舗だ。

一番人気のアジタマ・ラーメン。のり・ネギ・味玉・チャーシューのシンプルな4種のトッピングが濃厚スープと相まって深い味わいに

一番人気の「アジタマ・ラーメン」。のり・ネギ・味玉・チャーシューのシンプルな4種のトッピングが濃厚スープと相まって深い味わいに

水と豚骨のみで炊き上げるこだわりの濃厚豚骨スープ

同店の特徴は何といっても、濃厚でコクが有るのにしつこくない豚骨スープ。独特のうま味とまろやかさの秘密は、丁寧に炊きあげるその製法にある。使用するのは水と豚骨のみ。豚骨は部位ごとに丁寧に下処理し、それぞれを別の寸胴鍋に入れて炊いておく。水と豚骨以外の原料や添加物は一切使用していないにもかかわらず、多様な原料を投入したスープのように複雑で立体的な味わい。

スープ作りは混ぜ方や火加減を調整しながら繰り返すことトータル20時間。「いったん火を入れたら、目が離せません」とスープ担当のVitaliyさん。気の遠くなるような作業だがこうしないと“いつもの味”は出せないという。

背脂の量や麺の種類などカスタマイズも可能

二番人気は全てのトッピングを載せた「ゼンブノセ・ラーメン」(18ドル)

二番人気は全てのトッピングを載せた「ゼンブノセ・ラーメン」(18ドル)

ラーメンのメニューはカスタマイズも可能。背脂の量はライトからスーパーリッチまでの4段階(豚骨スープ系のメニューで対応)で、背脂が苦手な場合でもライトを選べばこの濃厚スープを味わえるのがうれしい。

麺については、スープとのバランスを研究した2種類の麺を使用。コシの強さを堪能したい方のための細ストレート麺と、スープの絡みが良い中太ちぢれ麺からお好みを選べる。

定番ラーメンに合う餃子や唐揚げも人気

明るく開放感のある店内。一人用の座席も充実

明るく開放感のある店内。一人用の座席も充実

 

ビールは定番のキリンやアサヒの他に、プレミアムビールの「KAGUA」(BlancとRougeの2種、各8ドル)も取りそろえる

ビールは定番のキリンやアサヒの他に、プレミアムビールの「KAGUA」(BlancとRougeの2種、各8ドル)も取りそろえる

ラーメンはシンプルにスープ、麺、トッピングのコンビネーションを味わえるラインアップ。一番人気はシグネチャーメニューの「アジタマ・ラーメン」(15ドル)。とろけるような味玉とチャーシューをスープに溶かしながらいただくと、深いうまみで口の中がいっぱいに。豚骨スープと鰹(かつお)の風味が新しい「ワフウ・ラーメン」(15ドル)も日本人ならぜひ試したい逸品。前菜メニューにはおなじみの「焼き餃子(ギョーザ)」(4.8ドル)、「鶏の唐揚げ」(5.5ドル)、「チャーハン」(4・5ドル)などが並ぶ。

NYで「地元住民に愛してもらう」地元独自メニューも開発

オーナーの橋本龍八さん

オーナーの橋本龍八さん

海外初進出の場としてニューヨークを選んだのはオーナーの橋本龍八さん。2013年に米国を一人旅し、世界の中心であるニューヨークで新たな挑戦を、と決意した。それぞれの地域で「地元から愛される地域ナンバーワンの店になること」を常に目標にしているという橋本さんは、ニューヨーク店でも地域の住民に愛される店を目指す。

ニューヨーク・オリジナルメニューも開発した。ベジタリアンのニューヨーカーに向けて開発したのは、だしにも具材にも動物系素材を一切使わない「ベジタブル・ラーメン」(18ドル)。ニューヨークのラーメン店では前菜の定番であるチャーシュー入りバンズ(2個)も、ここ限定のメニューで「テリヤキ」と「ラーユ」(それぞれ8ドル)が楽しめる。
この冬、姫路発の新しい味が、ニューヨークのラーメン通をうならせることだろう!

◎情報
▪RAMEN ZUNDO-YA NEW YORK▪
【住所】 84 E 10th St, NYC(10th St and 4th Ave)
【営業時間】 ランチ 午前11時半〜午後2時半、ディナー 午後5時〜10時半
【定休日】 日曜日
【電話】917-639-3549

(2016年1月1日号掲載)

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