帝国ホテル 東京で6月1日から
“日本の迎賓館”としての役割を担って開業して127年目を迎える「帝国ホテル」(東京都千代田区)では、今年が同ホテル2代目の建物「旧本館」を設計した世界的建築家、フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)の生誕150周年に当たることを記念し、「フランク・ロイド・ライト生誕150周年記念カクテル」を提供する。建築史上に大きな功績を残し、日本文化に造詣が深いことでも知られたライトによる帝国ホテル旧本館、通称「ライト館」は、国内外の数多くの人々に親しまれ愛された傑作で、建築物としてのファンも多い。
“壮麗にして優美”な場所で
今年2月に社内で開催された「創作カクテルコンペティション」で、カクテル「THE TIME(ザ タイム〜その時“現在”そして、これから〜)」(税込み1950円、バーテンダー・曽川信明さん発案)が、最優秀賞に選出された。同カクテルはライトの設計意匠の面影を残す館内メーンバー「オールドインペリアルバー」で6月1日から提供される。「オールドインペリアルバー」は「壮麗にして優美」と称された旧本館の面影が残されている唯一の場で、店内左奥の大谷石や、壁のテラコッタは、当時のものが現存している。
8年ぶりの総支配人の交代
帝国ホテルは1890(明治23)年11月3日、海外からの賓客を迎える「日本の迎賓館」としての役割を担って開業。今年4月1日に、8年ぶりとなる総支配人の交代があり、取締役常務執行役員で、帝国ホテル東京副総支配人の金尾幸生(かなお・ゆきお)氏=写真=が、第13代帝国ホテル東京総支配人に就任している。
金尾氏は就任あいさつで、海外からの旅行客が増加している実情に触れ「ホテルに求められる期待も大きくなるものと身の引き締まる思いでおります。(中略)これからも、1世紀以上の歴史の中で培ったおもてなしの心で、お客さまお一人お一人に真摯(しんし)に向き合い、心よりおくつろぎいただけますよう誠心誠意努めてまいります」と述べた。
金尾氏は筑波大学卒。1984年帝国ホテル入社、97年ロンドン案内所支配人、2000年ニューヨーク案内所支配人。55歳。京都府京丹後市出身。
■ホテル情報
◎名称 帝国ホテル 東京
◎所在地・連絡先・ウェブ
住所:〒100-8558 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号
電話: 03-3504-1111(大代表)、03-3504-1251(客室予約専用)
ウェブ:www.imperialhotel.co.jp
◎総支配人 金尾幸生(株式会社帝国ホテル取締役常務執行役員)
◎施設規模
本館地上17階、地下3階
帝国ホテルタワー地上31階、地下4階
◎施設内容
客室数931室(本館570室、タワー361室)/宴会場28室/結婚式場3カ所(神前1、チャペル2)
◎レストラン・バーラウンジ
・フランス料理「レ セゾン」(本館中2階)
・トラディショナルダイニング「ラ ブラスリー」(帝国ホテルタワー地下1階)
・ブフェレストラン「インペリアルバイキング サール」(本館17階)
・鉄板焼「嘉門」(本館17階)
・オールデイダイニング「パークサイドダイナー」(本館1階)
・メインバー「オールドインペリアルバー」(本館中2階)
・ロビーバー「ランデブーバー」(本館1階)
・ロビーラウンジ「ランデブーラウンジ」(本館1階)
・ティー・カクテルラウンジ「インペリアルラウンジ アクア」(本館17階)
・日本料理「東京なだ万」(本館地下1階)
・京料理「伊勢長」(帝国ホテルタワー地下1階)
・懐石料理「東京吉兆」(帝国ホテルタワー地下1階)
・江戸前鮨「なか田」(本館地下1階)
・江戸前鮨「鮨源」(帝国ホテルタワー地下1階)
・天ぷら「天一」(帝国ホテルタワー地下1階)
・中国料理「北京」(帝国ホテルタワー地下1階)
・ジャパニーズ ダイニング「讃アプローズ」(本館中2階)
◎ホテルショップ
・「ガルガンチュワ」(本館1階)
◎その他の施設・設備
ビジネスセンター(セクレタリーサービス、ワークステーション他)/フィットネスセンター(プール・サウナ・エクササイズマシン)/ショッピングアーケード/茶室/ベビールーム/ハンディキャップルーム・アメニティラウンジ(休憩・シャワー・着替え)/ミュージックルーム(楽器練習)/カンファレンスルーム(有料会議室)/写真室/美・理容室/郵便局/生花店/薬局/診療所/歯科室/FAX/ハイヤー/駐車場(425台)他
◎客室内設備
ボイスメール、FAX、多チャンネルケーブルテレビ、インターネット無料接続(Wi―Fiサービス)
(2017年5月20日号掲載)