和太鼓グループ「DRUM TAO」がNY初公演
11日から14日までの4日間、世界で活躍する和太鼓グループ「DRUM TAO」のニューヨーク初公演が行われた。会場となったマンハッタンのニューヨーク大学(NYU)校内の劇場、Skirball Center for the Performing Artsには極寒の週末にも関わらず多くの人が訪れ、半数以上が日本人以外の観客で占められた。
同団体は1993年に愛知県で結成して以来、世界各地で公演を行っており、これまでの観客動員数は650万人以上。10日には米CBSの人気番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」でパフォーマンスを披露するなど北米でも確実に人気を広げている。
今回の作品「DRUM HEART」は、2004年にブロードウェイで公演しトニー賞4部門にノミネートされた「太平洋序曲」のクリエーティブチーム(演出=宮本亜門さん、衣装デザイン=コシノジュンコさん、舞台デザイン=松井るみさん)が担当した。
公演は艶やかな舞台芸術と、和太鼓を中心にした伝統楽器によるエネルギッシュな演奏をストーリーに仕上げたパフォーマンスが繰り広げられ、会場は大いに盛り上がり、最後はスタンディングオベーションが続く中、幕を閉じた。
観客でニューヨーク在住の女性は「自分も太鼓を演奏するので、公演を楽しみにしていた。パワフルな舞台で、振り付けや物語、衣装も素晴らしかった」と興奮気味に感想を述べた。