家族連れにも、「ちょっと一杯」にも対応
ことし3月中旬にミッドタウンのウェスト55丁目、8番街を入ってすぐの立地に誕生した「Soba Noodle Azuma55」。店内に一歩踏み込むとそこはもう懐かしい日本の蕎麦(そば)屋の雰囲気だ。
特徴的なのは家族連れ、カップル、友達グループ、会社員の飲み会などさまざまな目的で客が訪れていること。実は「Azuma」は九州でよく知られるうどんレストラン「ウエスト」の系列ブランド。日本国内で既に九州に12店舗と関東に2店舗の計14店舗を展開。日本国外では米国にニュージャージーのフォートリーと、タイのバンコクに1店舗を展開、満を持してマンハッタンに登場したのが同店というわけだ。
ランチタイムは定番メニューで
Azumaグループでは、ウエストグループのようにさまざまな顧客層に愛される店舗づくりを目指し、充実したメニューを用意している。
平日ランチタイムのメニューは13種。かき揚げ丼、天丼、親子丼、かつ丼、カレー、カツカレー、山かけ丼の7種の丼ぶりいずれかと、もりそばを組み合わせたセット(12.50ドル〜15ドル)、サラダとスープが付いてくる丼ものはかき揚げ丼、カツ丼、親子丼、カツカレー、カレーの5種類(9.5ドル〜14ドル)、さらに11.50ドル均一の日替わりランチは、季節に合わせて随時メニューを変更。客を飽きさせない粋な計らいに、人気の秘けつを垣間見る。
ディナーは蕎麦メニューが充実
ディナーメニュー(平日・土日ディナータイムと土日ランチタイムに提供)ではシンプルなもりそば(9ドル)から日本の蕎麦屋のように、さまざまな組み合わせのセットメニューまでがそろう。人気の海老天もりそばは16ドル。大きな海老天2本に野菜の天ぷらが、さくっと揚がった蕎麦揚げの台座に乗って登場。ボリューム満点の一品だ。カツ丼セット(15ドル)もジューシーなカツと卵のコク、さっぱりとした蕎麦の風味を同時に楽しめる人気商品。これら全てのメニューの蕎麦が、1玉から3玉まで量を選べ、どの量を選んでもなんと価格は“均一”なのだ。
気になる蕎麦は、日本で製粉された蕎麦粉を店内で練り上げた自家製麺。季節によって微妙に配合を調整しながら作っていくので香りが違う。
「ちょっと一杯…」の場として同店を利用したい場合は「居酒屋メニュー」が見逃せない。枝豆2.90ドル、だし巻き卵4.75ドルなど、懐かしい日本の居酒屋定番メニューが利用しやすい価格で並ぶ。さまざまなシチュエーションで仲間と訪れたい店だ。
Soba Noodle Azuma 55
【住所】251 West 55th St, NYC
【電話】917-262-0540
【営業時間】平日 午前11時半〜午後2時半(ランチメニュー)、午後5時半〜10時半(ディナーメニュー)
土日 正午〜午後3時(ディナーメニューを提供)、午後5時半〜10時半(ディナーメニュー)
(2016年6月25日号掲載)