USTA Eastern年齢別各種選手権でタイトル総なめ
目標はワールド・チャンピオンになること
テニスを始めて3年ながらも、全米テニス協会東部地区(USTA Eastern)の年齢別各種選手権でタイトルを総なめにしている、米国生まれの日本人アマチュアテニスプレーヤー、日下怜美さん(11)。9月末にニュージャージーで行われた全米大会の前哨戦トーナメントで、シングル、ダブルスともに優勝を果たし、大会に向けて勢いをつけた。
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ニュージャージー州イングルウッド・クリフス在住の怜美さんがテニスに出合ったのは8歳の時。友人の紹介で受けたテニススクールのトライアルがきっかけだった。
始めてからたった9カ月で頭角を現し、東部地区の管轄でトーナメントに出場、10歳以下ランキングで最高2位に、同年の年間ランキングで3位を記録するまでに成長した。
ことし5月には、“Little Mo”11歳ディビジョンに出場し、ニューヨーク州で開催された東部地区大会で見事優勝し、2カ月後の北部全域大会でも優勝を決めた。怜美さんの目覚ましい活躍に、優先選手(Preferred Player)としてスポーツ用品メーカーのYONEXと、スポンサーシップ契約を結ぶほどの選手に成長した。
今月24日から、テキサス州オースティンで行われる全米大会「Little Mo Nationals」に挑む怜美さんの活躍から目が離せない。
大会の詳細は、www.usptaplayer.com/tournaments/661/まで。
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怜美さんに聞きました!
―怜美さんにとってテニスとは?
楽しく健康にも良いスポーツだと思って始めましたが、マナーや競争心も勉強でき、いろんな州の友達と会える素晴らしいスポーツです。
―今までで一番うれしかったことは何ですか?
大きい大会で優勝したこともうれしいですが、一番うれしかったのは、フェアな選手にだけ与えられる「スポーツマンシップ・アワード」を受賞した時です。
―好きな選手、目標にしている選手は?
技術やパワーで尊敬するのは、セリーナ・ウィリアム選手。国を背負っていてもプレッシャーに強い錦織圭選手。長年にわたり、冷静でクールにテニスの伝説を作り続けるロジャー・フェデラー選手。
―テニス選手として、目標にしていることは?
ワールド・チャンピオンになること。
―将来の夢は?
プロ・テニスプレーヤーです。
―テキサスで行われる全米大会に向けて、意気込みを聞かせてください。
どんなに強い相手と対戦しても、最後まで全力で戦います。応援よろしくお願いします。
くさか・れいみ アマチュアテニスプレイヤー 両親とニュージャージー州イングルウッド・クリフス在住。小学6年生で、得意な科目は数学と科学。趣味はピアノと読書。Paum Tennis所属。
Paum Tennis連絡先 : okuda@optonline.net
(「『WEEKLY Biz』2014年10月11日号掲載)