謹んで新春のご挨拶を申し上げます
日本経済が長らく停滞しております。国内総生産(GDP)が2四半期連続のマイナス成長となり、アベノミクスは正念場を迎えており、日本にとって重要な年になるといえるでしょう。鍵を握る第三の矢の成長戦略の施策が順次実行されており、それらの効果が試されています。JSでは様々な意見交換が出来る場の提供を目指しており、年間30回ほどの政治、経済、ビジネスの講演会を行っております。日本の方向付けの一助となるプログラムをご提供出来れば理想だと考えています。
また、第二次世界大戦が終結してから70周年を迎えます。これに向けて、関連する様々なプログラムを企画しております。春の展覧会の「お江戸猫めぐり:平木浮世絵コレクションを中心に」展では江戸時代の猫にフォーカスをあてた美術作品が展示される予定です。加えて、様々な切り口で日本文化を紹介するプログラム、古典から最新作までを取り上げる映画上映会、演劇、音楽、舞踊などの企画等、日本の魅力が最大限伝わる企画を考えています。教育部門では日米の高校生を対象として留学プログラムを開始し、語学センターでも皆様のニーズに応えるべく授業内容を多様化するよう取り組んでおります。今後もプログラムの内容を時代の変化に合わせた形でより充実させていく所存です。
私共の事業は、皆様のただならぬご支援と思いの深さがあって初めて可能になるものです。これまでのお力添えに深く感謝し、スタッフ一同より一層努力したいと存じております。今後とも倍旧のご叱声とお引き立てを心よりお願い申し上げますと共に、皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年1月1日号掲載)