メキシコ料理をベースに和食などを組み合わせ
 スライスしたサーモンと紫玉ネギ、キュウリなどの新鮮野菜を生姜（しょうが）じょうゆでマリネした「Ceviche」（11ドル） |
 「Tacos del kallejon」メキシコ料理の伝統的なポークソテーをブルーコーンのトルティーヤで。辛味ソースはお好みで（９ドル） |
 Tropical sake sangria（右奥）、Kallejon sangria cilantro jalapeño（左奥）、Cava rose sangria with passion fruit（手前）（いずれも８ドル） |
 パーティー予約も可能。立食形式で40～50人ほど収容可能 |
スパニッシュ・ハーレムの喧騒（けんそう）から一歩離れたアッパーイースト、117丁目通り沿いにあるレストラン「El Kallejon」。シェフでオーナーのミストロさんの考案による、メキシコ料理、ラテンアメリカ料理、日本料理、イタリア料理などを組み合わせたオリジナル・レシピの数々が味わえる隠れ家的レストラン・バーだ。
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渡米前まで働いていたメキシコの首都、メキシコシティにあるホテルで日本料理に出合ったというミストロさん。ニューヨークに渡ってからも数々のレストランでシェフとして日本食を作り続け、その味と文化にほれ込んだ。自らオープンした同店では、料理を大皿で提供せず、少量ずつ丁寧に盛りつけてサーブするタパス式を取っている。「この方法は日本料理や居酒屋のサーブ方法から学びました。いろいろな種類の味を楽しめますよね」と笑顔を見せる。
にぎやかなハーレムに落ち着けるレストラン・バーを作るというのは難しい選択だったと振り返るが、１年半かけてこの場所を育ててきた。ホスピタリティに注意を払い、クリエーティブにメニューを更新し続けた結果、各種口コミサイトで五つ星がたくさん付く人気店に。ほぼ全ての料理が辛さを調節できるよう配慮されており、小さい子供もや辛味の苦手な人も一緒に楽しんでほしいという細やかな気遣いが感じられる。
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サーモンやツナと新鮮な野菜をしょうゆベースのソースで刺し身のように仕上げた一皿や、アボカドのワカモレにトビコを載せてトルティーヤといただく一皿など、ソウル・フードであるメキシコ料理をベースにしつつ、クリエーティブなメニューを開発し続けるミストロさん。見た目も美しい一皿一皿、料理への愛とリスペクトを感じながらいただこう。
（「WEEKLY Biz」（ニューヨーク）2015年３月14日号掲載）
El Kallejon
【住所】209 East 117th St（bet 2 & 3 Ave）, NYC ※最寄り駅：６番線116通り駅下車
【電話】646-649-4795
【営業時間】月・火 午後４時～11時 水―日 午後１時～11時 ※水～金までは期間限定でランチを実施中 ハッピーアワー：月―日 午後４時～７時
【ウェブ】www.elkallejonlounge.com/
