日本の高校生の熱い声届ける
今の日本が目指していると言われる自国からの情報発信の機会を高校生に与えるために企画されたイベント「Japan Connect」(早稲田塾主催)が27日、ニューヨーク、イーストビレッジにあるクーパーユニオン大学内グレートホールで行われる。
ニューヨークでの開催は今年で3回目で、日本の若い世代の熱い声をニューヨークに届けることを目的に、「Time Cup 2014」(早稲田塾がTIME社の協力を受けて開催する英語によるプレゼンテーション大会)を勝ち抜いた日本の高校生17人が、現代の日本文化や生活などをテーマとしたプレゼンテーションを行う。
「Time Cup」のテーマは「理解→伝達→共感」。単に英語のスキルのみを競い合う従来型のスピーチコンテストとは異なり、「題材を理解し、自分の想いを伝え、人の心を動かす」という、本質的な言葉の力を獲得することを目的に実施されている。国際社会においてリーダーシップを発揮できる人材を育成するために、「Time Cup」では、プレゼンテーションの研鑽(けんさん)を通じて、本物の英語力の向上を目指している。
イベント終了後は、出演者参加による日本食レセプションが行われる。
また早稲田塾の塾生らは、ニューヨーク滞在中、TIME社以外にも、地元のSt.Ann’s高校や、コロンビア大学、ミレニアムプロミス、クーパーユニオン、ACC(Asian Cultural Counsil)、国連などの協力を得て、特別プログラムに参加することになる。
早稲田塾は、同イベントを通し、新しい日本国内外のさまざまな関わりを世界の情報発信地であるニューヨークへ伝えていきたいと考えている。一般の観覧も可能で、より多くの参加を呼び掛けている。
■イベント詳細
【日時】3月27日(金)午後6時開場、7時開始
【会場】The Great Hall at Cooper Union
【場所】7 E 7th St(bet 3rd & 4th Ave), NYC【参加費】無料
【詳細・問い合わせ】917-756-1073、timecup@wasedajuku.com
〈メモ〉日本を担う人材を育てる進学塾、早稲田塾は、1999年から米誌「Time Magazine」のコンテンツを教材に取り入れるなど、日本での独占権利を取得した独自のカリキュラムを構築。2001年には米国の小学生向けの雑誌「Time for Kids」の国内での出版権を獲得し、雑誌の内容をリズムや歌と共に学習する小学生のための教室「Juku with Time for Kids」を開校した。「Time Cup」は13年前に日本のTime Magazine社の協力により始められた大会。【ウェブ】www.wasedajuku.com/timecup/
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年3月14日号掲載)