ありのままでいいの?〈前編〉
幸せな結婚の見つけ方〜結婚ってやっぱりいいですよ〜 第2回
国際結婚の幸せプロデューサー 松本直子
もうブームは下火になりましたが、今でも一度聴いてしまうと壊れたレコードのようにぐるぐると頭の中に響き渡るあの曲のフレーズ、“ありのままの〜♪”。『アナ雪』のテーマ曲です。わたしたち日本人の多くの脳裏に刷り込まれた“ありのまま”でよい、というこの言葉、シングルのみなさまが自分流に解釈して婚活に臨むのは大変危険です。
結婚相談所の日常では、「ありのままの私を愛してくれる男性を探しています」といって、外見に全く気を使わないスナップショットをお見合い写真にと送ってこられる女性、意外に多いんです。
「自然なスタイルの自分を好きになってほしい」といって、サングラスに短パン+ビーチサンダル等、カジュアル過ぎる写真の男性もいらっしゃいます。「ぽっちゃり系なんですけど、わたし」って半ば自虐的にアピールされる方も時々おられますが、婚活独身男女のみなさん、本当に“ありのまま”でよいのでしょうか?
問題は、「ありのままの私を受け入れてほしい」と考える方々の大半は、自分の希望や条件だけを基準に相手を査定して選ぼう、選ぼうとするため、逆に“ありのままのお相手”をそのまま受け入れることには抵抗があるということです。
男性は美女、女性はイケメン、男も女も、自分はさておき、相手に対するエクスペクテーション(期待)がめちゃめちゃ高い。自分の写真がピンボケのスナップ写真でも、相手の写真には完璧さを求める、みたいな。みな、自分にやさしく相手に厳しい。
特に、オンラインデートなどに慣れておられる方々は、相手をジャッジし、選ぶという作業の繰り返しを経験されていますが、結果としてマッチングし難いのは、相手からも同時に選ばれているという意識が薄いからです。ですので、幸せな結婚を引き寄せたい婚活中のシングルのみなさまには、相手を選ぼうとする前に、どうすれば相手から選ばれるのか? ということにフォーカスいただきたいのです。厳しい言い方ですが、男も女も、相手を選ぶことができるのは、選ばれる要素を備え持っている方の特権だといえます。
〈筆者プロフィル〉まつもと・なおこ 武蔵野美術大学空間演出デザイン科卒。自身の国際結婚の夢をかなえるため、1999年南青山で国際結婚の情報サービスをスタート。東京、NY、LA、SF、シンガポールと世界を拠点に国際結婚&海外在住日本人の結婚をサポート。スピードデート、BBQパーティーなど婚活イベントや恋愛セミナーを定期的に開催。皆さまの幸せな結婚をプロデュース中。
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