〈コラム〉中川扶二夫 「逃げない、がKeyword」第14回

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経験は前向きに生かしてこそ価値がある

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小堺一機さん(左)と筆者

小堺一機さんを迎え、ニューヨークでイベントを行いました。さすが小堺さん、120名のお客様全員が「こんなにお腹がいたくなるまで笑ったのは久しぶり」と言うほど、笑って笑って笑いっぱなしの2時間でした。人を笑わせることは、もしかしたら人を泣かせたり、感動させることより難しいことかもしれません。それも不特定多数の見知らぬ人に向かい、たった一人でトークのみで2時間も笑わせ続けるのです。天性の才能を持ちながら更に努力の上で磨き上げられた話術はまさに小堺ワールド、感服いたしました。
そして何と、イベントの終盤、その天才と同じ舞台に立つことになってしまいました。さすがの私も実は不安でいっぱい、私の過去の経験は「止めろ」と頭の中で叫んでいます。しかし、結果は大成功。世の中やってみないと分からない事が未だにいっぱいあると言うことなのですね。失敗経験によりチャレンジを控えるのではなく、失敗経験をどうやってチャレンジにおいてプラスに転換するかを考える事が大切なのです。

人生、100%成功することだけを考えて実行するなど不可能です。51%の成功が見えたら“チャレンジ”です。ただし、いい加減にチャレンジをしても駄目ですよ。「必ず成功するぞ」という熱意が生まれるまで待ってください。この熱意がないと、単に時間やお金だけでなく、助けてくれた人々の努力や気持ちを無駄にする事になります。「成功するまでやる事」が大切です。成功者に共通している事は「成功するまでやめなかった!」これだけなのですから。
29歳にもどった私(実際は55歳)のチャレンジマインドはもっと奇抜で、“とりあえず飛行機を飛ばし、飛んでいる間に翼やエンジンを作る”ですから。(笑)
成功するまでやり遂げる決意で、これからもまた新しいことにチャレンジをしていきます。
(次回は5月第4週号掲載)

〈プロフNakagawaィル〉 中川扶二夫(な かがわふじお) 広島県出身。1988年にニューヨークに一人で渡り起業。在ニューヨーク25年。この間にアムネットをはじめ八つの会社(18拠点)を日米で立ち上げる。成功よりも失敗を肥やしに独自の「家族型経営」が世界で通用するかをチャレンジしている。現在、異業種進出を含め、アジア、南米、欧州へ の進出を計画中。

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