「Japan Fashion Now」日本人若手デザイナーが作品紹介

0
0426-26men-L_morishita

披露された、デザイナー森下慎介さんの作品=18日、ニューヨーク(撮影:岡村)

NY 観客と交流の場も

国際交流基金はパーソンズ・ザ・ニュースクール・フォー・デザインとの共催で18日、「Japan Fashion Now」と題する5人の日本人若手ファッションクリエーターによるプレゼンテーションを、ニューヨークにあるパーソンズ・ザ・ニュースクール・フォー・デザインの講堂で行った。 同校ファッション学部長サイモン・コリンズ氏の司会の下、5人の日本人デザイナーが自身のブランド・コンセプトやデザイン哲学を述べ、作品を紹介した。
今回登場したのは、それぞれ経験を積み自身のブランドを立ち上げた日本の若手デザイナーで、伴真由子さん、森下伸介さん、森川拓野さん、岩田亜希子さん、江角泰俊さんの5人。森川さんは、独自のデザインに、日本の職人の技術力を取り込んだ作品を披露し、観客から注目を集めた。江角さんは着物の形からヒントを得たという長方形のデザインを紹介するなど、オリジナリティーあふれる作品の数々で自身の世界観をアピール。岩田さんは、生花や枯山水のような日本の美を表したデザインや、日本の伝統的な本藍染めと自身の発想を組み合わせた作品で、日本ならではの美しさを表現した。
後半の質疑応答では、それぞれのデザイナーへデザインの発想や、日本人ならではの美学などについての質問が向けられるなど、観客との交流の場が設けられた。イベント終了後、岩田さんは「世界四大ファッション都市の一つであるニューヨークで自分のデザインを見せることができて、とてもうれしいです」と話した。

0426-26menM_DSC07892

観客とのやりとりが頻繁に行われた質疑応答の様子=同

同イベントは国際交流基金が2014年度から、クール・ジャパンの主要分野であるファッション、デザイン、アニメ、アートの4分野を対象とした「日米若手クリエーター交流」事業の一環として、日本文化の魅力を世界に発信するために実施された。
(「WEEKLY Biz」2014年4月26日号掲載)

 

Share.